（勝った香川女流三段。相手の一失を捉えてリードを奪うと、最後は流れるような攻めで押しきった。初の女流王座挑戦まであと２勝となった）

（敗れた中澤女流初段。相居飛車の力戦に持ち込んだものの、中盤の力比べで押し負ける形となってしまった。来期での飛躍が期待される）

※Photos by PENTAX K-30

東京・将棋会館で行われていた▲中澤－△香川戦は15時６分、72手までで香川女流三段の勝ちとなりました。消費時間は▲中澤１時間39分、△香川１時間41分。勝った香川女流三段は準決勝に進出。次戦で里見香奈女流四冠－貞升南女流初段戦の勝者と対戦します。

（対局室では感想戦が行われている）

（勝った伊藤女流二段）

（敗れた室谷女流二段）

（感想戦の様子）

この局面で室谷女流二段が投了しました。終局時刻は14時52分。消費時間は▲伊藤女流二段が１時間17分、△室谷女流二段が２時間５分です。
勝った伊藤女流二段は準決勝で室田伊緒女流二段－西山朋佳奨励会三段の勝者と対戦します。

図は14時頃の局面。中央から攻めかかる先手に対し、後手も△７三桂と反発してきました。次に△５七歩▲同飛△６五桂の両取りが狙いです。中継室を訪れた片上大輔六段は、先手のほうが無理している印象とのこと。このままでは後手がよくなりそうなので、先手は何か手をひねりだす必要があるようです。
△７三桂までの消費時間は▲中澤55分、△香川１時間30分。

（中澤女流初段）

※Photos by PENTAX K-30

伊藤女流二段が香交換から仕掛けて優位を築いたようです。中継室を訪れた片上大輔六段は「先手の矢倉が堅すぎます。序盤巧者と評判の室谷さんらしからぬ駒組みだったのではないでしょうか」と解説する。▲３五歩に△同角は▲３六香、△３五同飛は▲４四角、△２四飛は▲２六香が痛打となります。

（昼食休憩再開後の伊藤女流二段）

（苦戦を強いられている室谷女流二段）

この写真の撮影には、PENTAX K-30 を使用しております。

（休憩が再開し、盤上を見つめる伊藤女流二段）

（脇息に肘をのせて盤上をにらむ室谷女流二段）

（両者とも前傾姿勢で読みふける）

（香雲の様子）

この写真の撮影には、PENTAX K-30 を使用しております。

12時40分、対局が再開されました。悩んだ素振りを見せて香川女流三段が選んだのは局面を収める△５四歩。歩を打って先手の銀を押し返しました。２筋の突き捨てが入っているので、後手の駒台にはもう１枚歩が残っています。

（腕を組んで考える香川。再開直後の指し手に選んだのは△５四歩だった）

まさに戦いが起ころうかというところで12時となり、昼食休憩に入りました。消費時間は▲中澤44分、△香川43分。対局は12時40分に再開されます。

（東京・将棋会館「香雲」）

（現局面を後手番側から見たもの）

（本局で使用されている盛上駒は水無瀬書）

12時、この局面で伊藤女流二段が８分使って昼食休憩に入りました。ここまでの消費時間は▲伊藤女流二段が17分、△室谷女流二段が１時間15分です。対局は12時40分に再開されます。

（休憩中も盤上没我の室谷女流二段）