2015年7月28日 (火)

対局開始30分が経過。相居飛車の変則的な出だしでしたが、どうやら戦型は角換わり腰掛け銀に落ち着きそうです。ただし通常の形と違い、後手が△8四歩の位置で保留している点や、先手が左美濃に囲っている点に注目です。

▲3六歩

10時になり対局開始。振り駒の結果、先手は本田女流三段に決まりました。

対局開始

本田小百合女流三段

◆本田 小百合(ほんだ さゆり)女流三段◆
・1978年10月3日生まれ
・茨城県水戸市出身
・(故)佐瀬勇次名誉九段門下
・女流棋士番号は14
・1992年、女流2級
・2012年、女流三段
・タイトル戦登場は1回

里見香奈女流二冠

◆里見 香奈(さとみ かな)女流名人・女流王位◆
・1992年3月2日生まれ
・島根県出雲市出身
・森けい二九段門下
・女流棋士番号は33
・2004年、女流2級
・2011年、女流五段
・タイトル戦登場は22回。獲得は女王1期、女流王座1期、女流名人6期(クイーン名人)、女流王位2期、女流王将3期、倉敷藤花5期(クイーン倉敷藤花)の計18期

おはようございます。本日は第5期リコー杯女流王座戦本戦1回戦より、里見香奈女流二冠と本田小百合女流三段の一戦をお送りします。

対局は大阪市福島区「関西将棋会館」で、7月28日(火)10時開始。持ち時間は各3時間。先後は振り駒で決定します。

関西将棋会館
(大阪は朝から気温30度に達しており、セミの元気な鳴き声が聞こえる)

【株式会社リコー】http://www.ricoh.co.jp/
【日本経済新聞】http://www.nikkei.com/

本局の中継は夏芽が担当します。よろしくお願いいたします。

2015年7月24日 (金)

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感想戦終了後、勝った甲斐倉敷藤花にインタビューをいたしました。

――本局の総括をお願いします。

甲斐 序盤は(27手目)▲6五歩と位を取って、駒組みするくらいまで予定でした。攻撃するまで手数がかかるのですが、(49手目)▲5七角まで進んだところでは、相手が攻めにくいので作戦勝ちだと感じました。ただ、(54手目)△4六歩▲同金を入れずに△3三桂で難しかったようです。本譜は▲3五歩が入って押さえこみやすくなりました。以下は攻めさせて駒をため、最後まで怖かったですが後手が足りませんでした。

――次の中村真梨花女流三段の印象、次戦の抱負を聞かせてください。

甲斐 真梨花さんは中終盤が力強い。攻めが強いのでしっかりと準備してのぞみたいです。

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16時30分頃の局面です。この▲3一飛に甲斐倉敷藤花が42分使い、残り時間は▲甲斐54分、△岩根7分となりました。中継室では先手リードという評判ですが、後手の手段もまだ尽きたわけではありません。攻めがつながればすぐに勝負形です。

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15時過ぎ、図の局面で千葉幸生六段が中継室へ来訪。現局面は「先手が悪い理屈はない」と評価をいただきました。先手良しのようです。

Image_17(予想は「△1五角です」と千葉六段。実戦もそのように進んだ)

Image_18(甲斐倉敷藤花が良くなったようだ)

Kai_iwane5214時20分頃の局面です。岩根女流二段が仕掛けました。

同じ頃、千駄ヶ谷には雨が振りだし、一気に激しくなりました。

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Image_6(甲斐倉敷藤花は手抜いて▲9五歩と攻め合いへ)

Imgp3326(14時30分頃の将棋会館玄関の地面。激しい雨だ)

12時50分頃、先に岩根女流二段が着座。13時を過ぎて1、2分して甲斐倉敷藤花が対局場に戻ってきました。それからしばらく考慮を続けています。10分ほど使って▲4六歩と突きました。

Imgp3318(甲斐倉敷藤花が時間を使う)

Imgp3320(岩根女流二段は1時間ほど多く使っている)

Imgp3315(再開直後。対局場には岩根女流二段のみ)