対局開始30分が経過。相居飛車の変則的な出だしでしたが、どうやら戦型は角換わり腰掛け銀に落ち着きそうです。ただし通常の形と違い、後手が△8四歩の位置で保留している点や、先手が左美濃に囲っている点に注目です。
対局開始30分が経過。相居飛車の変則的な出だしでしたが、どうやら戦型は角換わり腰掛け銀に落ち着きそうです。ただし通常の形と違い、後手が△8四歩の位置で保留している点や、先手が左美濃に囲っている点に注目です。
10時になり対局開始。振り駒の結果、先手は本田女流三段に決まりました。
◆本田 小百合(ほんだ さゆり)女流三段◆
・1978年10月3日生まれ
・茨城県水戸市出身
・(故)佐瀬勇次名誉九段門下
・女流棋士番号は14
・1992年、女流2級
・2012年、女流三段
・タイトル戦登場は1回
◆里見 香奈(さとみ かな)女流名人・女流王位◆
・1992年3月2日生まれ
・島根県出雲市出身
・森けい二九段門下
・女流棋士番号は33
・2004年、女流2級
・2011年、女流五段
・タイトル戦登場は22回。獲得は女王1期、女流王座1期、女流名人6期(クイーン名人)、女流王位2期、女流王将3期、倉敷藤花5期(クイーン倉敷藤花)の計18期
おはようございます。本日は第5期リコー杯女流王座戦本戦1回戦より、里見香奈女流二冠と本田小百合女流三段の一戦をお送りします。
対局は大阪市福島区「関西将棋会館」で、7月28日(火)10時開始。持ち時間は各3時間。先後は振り駒で決定します。
(大阪は朝から気温30度に達しており、セミの元気な鳴き声が聞こえる)
【株式会社リコー】http://www.ricoh.co.jp/
【日本経済新聞】http://www.nikkei.com/
本局の中継は夏芽が担当します。よろしくお願いいたします。
感想戦終了後、勝った甲斐倉敷藤花にインタビューをいたしました。
――本局の総括をお願いします。
甲斐 序盤は(27手目)▲6五歩と位を取って、駒組みするくらいまで予定でした。攻撃するまで手数がかかるのですが、(49手目)▲5七角まで進んだところでは、相手が攻めにくいので作戦勝ちだと感じました。ただ、(54手目)△4六歩▲同金を入れずに△3三桂で難しかったようです。本譜は▲3五歩が入って押さえこみやすくなりました。以下は攻めさせて駒をため、最後まで怖かったですが後手が足りませんでした。
――次の中村真梨花女流三段の印象、次戦の抱負を聞かせてください。
甲斐 真梨花さんは中終盤が力強い。攻めが強いのでしっかりと準備してのぞみたいです。
この局面で岩根女流二段が投了しました。終局時刻は17時19分。消費時間は、▲甲斐2時間27分、△岩根2時間59分。
勝った甲斐倉敷藤花はベスト8進出。次戦は中村真梨花女流三段と対局します。
16時30分頃の局面です。この▲3一飛に甲斐倉敷藤花が42分使い、残り時間は▲甲斐54分、△岩根7分となりました。中継室では先手リードという評判ですが、後手の手段もまだ尽きたわけではありません。攻めがつながればすぐに勝負形です。