12時10分、ここで西山二段が19分使って昼食休憩に入りました。消費時間は▲西山36分、△中井１時間17分。対局再開は13時です。

（昼食休憩時の飛燕・銀沙）

（昼食休憩時の銀沙）

（先手から見た現局面）

 （西山二段は穴熊から積極的に仕掛けている）

（中井女流六段は金銀４枚の銀冠）

※この記事の写真はPENTAX K-30で撮影しました。

△６五歩に中村女流三段が15分使って昼食休憩に入った。消費時間は▲中村女流三段45分、△甲斐倉敷藤花56分。対局は13時に再開される。

（休憩中の飛燕）

（後手が△６五歩と打った局面で昼食休憩に入った。▲５七銀に△７五歩の進行が考えられる）
　

▲西山－△中井は▲４五歩（図）と仕掛けました。△４五同歩には▲同銀△４四歩▲５四歩（参考１図）の継続手があります。

△４五歩には▲５三歩成です。△４二銀にも▲４四銀△同金▲５三歩成（参考２図）があります。

中井女流六段は長考に沈んでいます。

（朝の中井女流六段。持ち味である柔軟性をいかして対応したいところだ）

先手は８筋で駒をぶつけ、後手が６筋から反発する展開になった。図は▲６七歩と銀を支えたところ。開始から40分ほどで、緊張感ただよう局面になっている。

（８筋から開戦した中村女流三段。写真は開始前、扇子を大きく広げ盤面を見る中村女流三段）

▲西山－△中井は、西山二段が得意の中飛車に構えました。中井女流六段は銀冠で対抗しています。

（10時になり、対局が開始された）

（前期五番勝負に登場した西山奨励会二段。初手は▲５六歩）

（後手の中井女流六段は△３四歩）

 （両者深々と礼をして対局が開始される）

（先手番に決まった中村女流三段は初手▲７六歩を着手する）

（２手目△３四歩を着手する甲斐倉敷藤花）

（▲７六歩△３四歩と開始から２手進んだ盤面）

７月29日（水）は第５期リコー杯女流王座戦本戦２回戦より、甲斐智美倉敷藤花－中村真梨花女流三段戦、中井広恵女流六段－西山朋佳奨励会二段戦の２局をお送りいたします。

対局はいずれも東京･将棋会館にて、10時より行われます。持ち時間は各３時間です。

甲斐智美倉敷藤花－中村真梨花女流三段戦は吟、中井広恵女流六段－西山朋佳奨励会二段戦は紋蛇がお送りいたします。よろしくお願いいたします。

次回の女流王座戦は明日７月29日（水）、甲斐智美倉敷藤花－中村真梨花女流三段戦、中井広恵女流六段－西山朋佳奨励会二段戦の２局を中継いたします。本日はご観戦ありがとうございました。

（本局の棋譜）

──　一局を通しての感想は？

里見　慣れない形だったので不安もありましたが、一局の流れとしては自分の力を出せた展開だったと思います。

──　どの辺りで優勢を意識しましたか？

里見　良くなったかなと思ったのは本当に最後の方ですね。△５七と（78手目）と寄せた辺りです。

──　２年ぶりの女流王座戦でしたが、その点はどのような心境でしたか？

里見　昨年は本当にご迷惑をおかけしてしまったので、その分、対局に向かう姿勢を一番良い状態にして挑んでいきたいと思います。本当にスポンサーの方が温かく見守ってくださって、時折メールなど頂いたりして、それが励みになり嬉しかったので、とても感謝しています。

──　次戦の相手は井道千尋女流初段です。印象は？

里見　育成会のときから何局も指していますけど、久しく当たっていなかったので（2011年12月の大和証券杯以来）楽しみですね。

──　体調の方はどうですか？

里見　（復帰直後のときと比べて）あまり変わりはないですけど、気持ちの面ではかなり楽になっています。