2014年7月11日 (金)

松尾七段の見解(中盤戦)

本日、東京・将棋会館で行われる対局の立会人を務めるのは松尾歩七段。
14時頃の局面について、松尾七段に見解をうかがった。

Imgp0641 (PCの画面で棋譜を確認する松尾七段)

58松尾七段「△3三銀と引いた時は後手の角が使いづらく重たい形かなと思っていたのですが、現局面は△1三角から上手く活用できています。最初から角は端から使う予定だったのでしょうね。後手玉は堅くまとまっていますし、△1四香などで歩を補充できれば角の利きを生かして△5八歩▲同飛△5七歩▲5九飛△5六飛と銀を取る狙いもあります。相手の手に乗って上手く指していると思います。対する先手ですが、端を逆用されてはいいところがなくなってしまうので、ゆっくり陣形を整え直すような余裕はありません。現在の局面はほぼ互角だと思いますが、先手は上手くまとめるのが大変で後手に針が振れやすい感じがします」

どちらがリードするか。ここが中盤の勝負所のようだ。