22手まで進んだ【1図】は、両者にとって指定局面とも言える局面。
今年の4月から5月にかけて両者によって争われた第25期女流王位戦五番勝負でも2回現れており、1回目(第1局)は千日手、2回目(第3局)は先手の甲斐女流二冠が激しい攻め合いの末勝利している。
この短期間に3回目。両者に十分な研究や改善案があると見るのが自然なところだろう。
甲斐女流二冠が続けて結果を残すのか、それとも清水女流六段がリベンジを果たすのだろうか。
【2図】は、甲斐女流二冠が25手目に▲5九飛と引いて前例から離れた局面。
自身が勝利した第25期女流王位戦五番勝負第3局では▲3六歩△7四歩▲5五歩と仕掛けていたが、自分から前例と別れを告げた。
▲5九飛も自然な一手だが、本譜は甲斐女流二冠の誘導によって、緩やかに前例とは違う展開に進み始めた。