2014年7月 4日 (金)

△5二銀に中井女流六段は▲8一竜と竜を逃げました。

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貞升女流初段はすぐに△6八歩と垂らします。しかし、ここで▲8五竜△7七桂成▲6五香が後手の歩切れを突く手順でした。

20140704anakaisadamasu73桂取りに引いた▲8五竜は桂を成られてしまうので損のようにも見えましたが、そこで▲6五香が歩切れをつく厳しい香打ちです。これでカナ駒を1枚はがすことができます。△6八歩を垂らしたので、後手は攻め合いにいくしかなくなりました。中井女流六段が曲線的な順で優位を拡大しています。

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貞升女流初段は残り時間25分のうち15分を使い、▲4五銀に△4二桂と埋めました。▲3四銀を防ぎながら▲4四銀からの銀交換を催促した意味ですが、攻めに使いたい桂を自陣に使うので気がつきにくい受けです。

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ここで先手がどう指すか。わかりやすい寄せはないので、非常に難しいです。

20140704anakaisadamasu43中井女流六段が飛車をぶつけました。貞升女流初段は△7四飛と飛車交換を避けましたが、▲6六角△6四歩▲8五飛と進んで先手の飛車がさばけています。

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Imgp0260(朝の中井女流六段。居飛車党だが、うまく振り飛車を指しこなしている)

※この記事の写真はPENTAX K-30で撮影しています。

20140704anakaisadamasu41▲7四歩と伸ばされたところで貞升女流初段が考えています。▲7三歩成△同桂▲7四歩のほかに▲6五桂や▲6五飛のさばきも警戒しなくてはなりません。15時過ぎ、貞升女流初段の残り時間は1時間を切っています。

Imgp0290(対局再開時の貞升女流初段。時間とも戦う必要がある)

※この記事の写真はPENTAX K-30で撮影しています。

Imgp0298(将棋会館)

Imgp0322(本日は小雨が降っており、アジサイには雨粒がついていた)

Imgp0314(鳩森神社のヒマワリは満開だ)

Imgp0307(狛犬の歯にも水滴)

Imgp0306(木が生い茂っているので、小鳥も飛んでくる。都会ながら、のんびりした雰囲気だ)

※この記事の写真はPENTAX K-30で撮影しています。

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図は△7五歩▲同歩と歩を突き捨てた局面。7筋を突き捨てたことで、瞬間的に先手の角はさらに狭くすることができました(▲8四角~▲5七角と引く手がない)。しかし、つぎに▲7四歩と突かれると、角の退路が復活するほかに▲7三歩成△同桂▲7四歩が生じます。やや忙しくなった貞升女流初段ですが、継続手はなんでしょうか。

20140704anakaisadamasu30_2昼食休憩前、貞升女流初段は△6四歩と戦いを起こしました。▲同歩なら△同銀で、中央を手厚くできます。中井女流六段は▲6八飛と応戦しました。戦いの起こった筋に飛車を回る、振り飛車らしい指し回しです。貞升女流初段も△6二飛と対抗しています。

20140704anakaisadamasu321驚くのはここからです。▲9五角!△6三飛▲7七桂!

20140704anakaisadamasu35非常に軽い指し回しです。飛び道具を次々に活用させました。狭い場所にいる9五角、2二角のラインに入っている7七桂をうまくさばけるのかに注目です。