2013年8月20日 (火)

20130820hondawatanabe67渡辺女流初段の△7一玉に対し、本田女流三段は▲8二歩とたたきました。歩切れになりますが、玉のあたりをきつくして▲8四桂を厳しくする狙いです。

20130820hondawatanabe73図は16時前の局面。8四桂が7二銀とかわり、先手が駒得になりました。8六角の利きが強力なので、先手の攻めもうるさいようです。

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(対局再開前の本田女流三段。うまくを攻めをつなげることができるか)

※本記事の写真撮影は、PENTAX K-30 を使用しました。

20130820hondawatanabe55図は2八飛を1八へ逃げた局面。▲2九飛と逃げて、△4五金に2四飛を用意してけん制する手も有力だったようです。

20130820hondawatanabe66_2玉を早逃げし、得意の受けに回りました。先手の飛車が攻めに働いていないので、先手が一気に攻め切るのも大変です。渡辺女流初段の勝負手が成功し、難しくなったのではないかと言われています。

20130820hondawatanabe49図は▲8五歩と圧力をかけた局面。ここで渡辺女流初段が△3七桂成!の勝負手を放ちました。

20130820hondawatanabe50以下▲3七同桂△3六歩▲4五桂△3七歩成と進んでいます。

20130820hondawatanabe54_2後手はと金を作ることに成功しましたが、先手に桂と歩を渡したので玉頭の反撃が気になるところ。しばらくは丁寧な指し回しが要求される展開です。

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(対局再開後の渡辺女流初段。「このままでは押し潰れされると見て、勝負手を放ったのではないか」と言われている)

※本記事の写真撮影は、PENTAX K-30 を使用しました。

20130820hondawatanabe33_2図は△3五歩に▲6六角と打った局面。渡辺女流初段が石田流(△4四飛~△3四飛)を組み替えを狙ったのに対し、本田女流三段は角を打って防ぎました。

以下△4三金▲8六歩(昼食休憩)△3四金▲8七銀△4四銀▲7八金△3三桂▲9六歩(下図)。

20130820hondawatanabe41端を逆襲しにいきました。△9六同歩▲同銀△同香▲同香△9三歩▲9九香(参考図)となれば、後手は端を受けるのが難しいです。先手の陣形が堅いこともあり、本田女流三段が十分な局面と言われています。

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