2013年7月11日 (木)

先手の懸念は、攻めの細さ

16時頃、中継室を訪れる棋士からは「先手有利」といった声が多く聞かれるようになってきたが、室岡七段は同意しながらも「まだ難しい勝負では」と付け加えた。

15_3(真剣な面持ちで検討をする室岡七段)


室岡七段「先手玉は堅いですが、攻めが少し細いように感じます。まだ大変な勝負だと思います」

77

確かに、もし先手がゆっくりしているようならば、後手には△2七歩成から4五桂も活躍させていくような攻め手がある。

今日1日を通して、様々な棋士から「形勢は先手がいいと思われるが、実際にどうやってよくしていくかは難しい」といった言葉が聞かれる。決してまだ簡単な勝負ではないようだ。