終局後、勝利した渡辺弥生女流1級が中継室を来訪して本局について改めて振り返ってくれた。
※以下は、キーポイント部分のコメント。詳しくは、棋譜コメントをご覧ください
-清水女流六段から「いい手でしたね」と声をかけられていたのが、中盤戦で【図】の局面から△7一玉(44手目)と組み替えを目指した構想です。
渡辺女流1級「途中までは待ちの姿勢だったのですが、玉が8二のままでは先手に角でコビンを狙われる筋が厳しすぎます。後手は、先手のように穴熊には出来ないので、本譜のような構想となりました」
-難解な終盤戦については、対局中どのように見ていましたでしょうか?
渡辺女流1級「自玉の左辺が開けていたのと、先手の攻めがそれほど太い形ではなかったので、正確に指しきれば自分にも勝機はあるとは思っていました。ただ、最後まで自信のない勝負でした。終わってみて、何とか残していたなといった印象です」
※この記事の写真はPENTAX K-30で撮影しました。