長谷川さんが第5期マイナビ女子オープンで挑戦者になったときから彼女と指してみたいとずっと思っていたので、今回の対局をとても楽しみにしていました。
戦型は中飛車か角交換振り飛車のどちらかだと思っていました。今回は角交換振り飛車だったので予想は当たりましたが、展開そのものは予定とはまったく違うものになりました。
序盤はポイントを稼げたと思ったのですが、そこから巧みに指されてしまいました。途中はこちらの攻めが切れていたと思います。「こんなはずではなかったのに」と形勢を悲観していました。ただ、こちらに手がないところで△9五歩(58手目)と仕掛けてくれたので、もしかしたらチャンスが来たかなと思いました。△9五歩に代えて、なにかボヤっとした手を指されていたら、こちらが困っていたと思います。
―― 本戦に向けての抱負
前期は里見香奈さんに完敗して、その後は希望を持てなくなってしまって……。今年度は女流王座戦以外で負けてしまったので、ここだけは絶対に死守したい、次の対局も頑張って勝ちたいと思っています。
―― ファンのみなさんへ一言
おもしろい将棋、おもしろい一手を指したいと思っていたのですが、始まってみれば苦しい展開にしてしまったので、ファンのみなさまをヒヤヒヤさせてしまったかもしれません。
加藤桃子(女流王座)さんにはいつもお世話になっていて、私の目標でもあるので、彼女に一歩でも近づけるように精進したいと思っています。応援のほどよろしくお願いいたします。
(インタビュー起こし・牛蒡、撮影・吟)
※この記事の写真はPENTAX K-30で撮影しています。