△１四桂を見て井道女流初段が投了。
渡辺女流１級が本戦出場を決めました。

終局時刻は16時38分、消費時間は▲井道３時間、△渡辺２時間34分（持ち時間は各３時間、チェスクロック使用）。

渡辺女流１級が図から△１七香成と決めにいきました。後手勝勢とみられています。

（初の本戦出場を目指す渡辺女流１級）

先手苦戦とみられている▲井道－△渡辺戦。先手は１図から▲１六歩△同歩▲１三歩△同香▲２五桂（２図）と１筋攻めに出ました。反動は承知のうえ。覚悟を決めた勝負手です。

（対局再開直後の井道女流初段）

１図から△４四飛▲同馬△同歩▲３三飛△６四馬▲３五飛成△４七銀成▲１八飛△２七角（２図）。一時は１四飛を歩で取られるおそれもあった先手ですが、手順を尽くして馬との交換に持ち込みました。２図で後手は桂損ですが、最悪の事態を回避したことで元気が出てきそうな展開になりました。

（香川女流初段）

15時になる少し前、片上大輔六段が中継室を訪れました。
片上六段は▲井道－△渡辺戦を「後手よし」と判断しています。
▲中井－△香川戦は先手の反攻が厳しいようです。後手にうまい切り返しがあるかどうか。

▲井道－△渡辺戦は先手が馬、後手がと金を作りあっています。駒割りは先手の桂得ですが、後手は手持ちの飛車が大きな主張です。実戦の進行は図から▲５六銀△６六歩▲８七馬△５七飛。後手はと金を１枚失いましたが、切り札である飛車を投入して勝負に出ました。

（朝の井道女流初段）

「中井さんが失敗している気がします」（19手目コメント）と千葉六段が午前中に話していた本局。香川女流初段は馬作りに成功しました。まずは後手がリードしたとみていいでしょう。先手は馬を消すか、馬作りに見合う戦果をあげなければなりません。そこで中井女流六段は図から▲３五歩△同銀▲４五銀△１四飛▲３八飛と反攻に出ています。

（朝の中井女流六段）

（本日の東京は雨模様）

（ハチ公バス。将棋会館は渋谷区にある）

※この記事の写真はPENTAX K-30で撮影しました。

（この写真の撮影には、PENTAX K-30を使用しています）

（井道女流初段）

（渡辺女流１級）

（手番の井道女流初段が読みを入れている）