2012年11月10日 (土)

前夜祭(4)

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(加藤女流王座のあいさつ)

会場を見渡すと、懐かしい方々、お世話になった方々の顔があって、不思議な気持ちになりました。ご存知の方も多いかと思いますが、藤枝明誠高校には父が生前勤務しておりまして、棋道部の顧問を兼ねておりました。部活が行われる日には実戦練習のために、小さい頃の私も何度か行きまして、大変お世話になりました。
私は牧之原市で生まれ育ちました。牧之原市は辺り一面に茶畑が広がっていて、外に出ると海の香りが漂ってきました。藤枝支部の例会に参加するときは、大井川を渡る富士見橋を車で走っていましたが、左前方に見える富士山が美しいなと思えるときは、勝てる予感がしていました。
対戦相手である本田先生は、私が生まれる前から女流棋士でいらして、公式戦の数もすごく多く、作戦の的を絞るのがすごく大変です。居飛車党でいろいろな作戦を指しこなしていて、スキのない将棋だなと思いました。本田先生のじっくり指されるところは、私が憧れるところですし、ほかにも対局を通じて勉強したいと思っています。明日も精一杯がんばりますので、よろしくお願いいたします。

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(本田女流三段のあいさつ)

静岡はイベントやお稽古で来させていただいていますが、今回は自分が対局者で来られるということで、うれしく思っています。
タイトル戦は初めてで、若いうちにタイトル戦に出ておくべきだったなと思いますが、1局2局と指していくうちに雰囲気なども大分慣れてきましたので、やっと調子が出てきたかなというところなので、終わりたくありません。加藤さんは女流棋士にはあまりいないタイプなので、指していてとても面白くて、タイトル戦という場でもっと対局して、もっと勉強したいと思っています。
対局場は将棋界初の学校ということで、どうなるのかなと不安に思っていたのですが、対局室はとても立派なところで、学校にこういうところがあるのかと思うくらい素敵なところで、とても安心しました。明日は対局ですが、まず1勝したいと思っています。いい将棋が指せるようがんばりたいと思いますので、私のほうもどうぞ応援をよろしくお願いします。