2012年6月20日 (水)

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中井女流六段が駒袋を開ける。記録係の隣に座っているのは、本日の対局立会人の山口英夫八段。「英ちゃん流中飛車」と言えばオールドファンの方にはおなじみだろうか。

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記録係の鈴木シャウト6級(13歳・田中寅彦九段門下)が中井陣から、歩を5枚取る。

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中井女流六段の振り歩先。駒が舞い、歩が3枚出て中井女流六段の先手に決まる。

(吟)



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おはようございます。リコー杯女流王座戦二次予選、中井広恵女流六段(LPSA所属)-藤田綾女流初段戦は東京・将棋会館「銀沙」の間で行われる。

本局の棋譜・コメント入力は野辺記者が本ブログを吟が担当、よろしくお願いします。

(吟)

2012年6月18日 (月)

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――本局を振り返って

中村女流1級  竹部さんはいろいろなパターンを指されるので、(戦型の)予想はつかなかったんですけど、早い段階で仕掛けてくるとは思っていました。本譜は似たような形で経験がありました。美濃囲いが完成していない状態だったので、そこをどうしのぐか、そこが難しかったですね。

――33手目▲4四同飛の局面は後手が指しにくいという意見もありました

中村女流1級 △7二銀が入っている形だと(▲4四同飛に△3三角と打って)振り飛車よしの変化です。でも本譜は△3三角には▲4一飛成が金取りになります。そこをどうするか……。でも、あそこで△8二玉(20手目)から美濃囲いに組めないようだと、おかしいような気がしたので。▲4四同飛の局面がいちばん難しいところでしたが、そこをしのげば後手の形のよさが生きてくると思いました。

――昼食休憩の局面(46手目△4一歩)の形勢判断は

中村女流1級 (44手目△4二金で)銀桂交換になったあたりは指しやすくなったと思いました。(54手目の)△9八飛まで少しずつ良くなってきて、(59手目)▲9七金の局面で間違えずに寄せられればと思っていました。

――本戦に向けての抱負をお願いします

中村女流1級 昨年は二次予選で負けてしまって、今期が初めての本戦です。思いっきりぶつかっていけたらと思います。

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本日はご観戦ありがとうございました。

(吟)

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中村女流1級が△9八銀と打ち込んだ局面。次に△8九銀不成が来ると先手玉は寄ってしまう。△9八銀に▲同銀は△同竜が△8九竜▲同玉△6九飛成以下の詰めろになる。後手は受けが難しいように見えるが果たして……。

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優勢な局面を築いた中村女流1級。

(吟)