2012年6月21日 (木)

Itouhata

伊藤果七段は伊藤果(いとう・はたす)七段は京都府京都市出身、1950年9月16日生まれ。(故)高柳敏夫名誉九段門下。棋士番号は118。1963年、6級で奨励会入会。1975年6月19日、四段。1995年10月、七段。2011年6月7日、引退。通算成績は472勝554敗。

伊藤七段のプロフィールはこちら


6月21日(木)は矢内理絵子女流四段-本田小百合女流二段戦と石橋幸緒女流四段-中倉宏美女流二段戦を中継します。(石橋女流四段と中倉女流二段はLPSA所属)
棋譜・コメント入力の担当は前者が吟記者、後者は烏記者。本ブログは牛蒡が担当します。よろしくお願いします。

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(東京・将棋会館)
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(対局室は「銀沙」=奥と「飛燕」)

2012年6月20日 (水)

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――本局を振り返っていかがでしたか。

中井女流六段 普通の三間飛車より、こちらが手得しているので、うまく活かせないかなと思って指していました。こちらが後手の攻めを誘った意味はあるのですが、どの手でこられるかなと考えていました。

――指しやすくなったと思った局面は?

中井女流六段 ▲5六歩(41手目)と打った手に対し、△6四銀と引いたので、やや指しやすくなったと感じました。△5六同銀▲同銀△2九馬の銀・桂交換の変化は分からないですね。▲7五角成(51手目)と馬を作った局面は優勢かと思ったいました。ただ、こちらは良い馬の位置をキープして、相手の馬を働かせないよう考えていたのですが、あの辺りの数手はおかしかったと思います。△4五桂(72手目)~△5七桂成と桂を使われ、逆転されてしまったかなと感じていました。

――勝ちを意識した局面は?

中井女流六段 ▲6八銀打(101手目)~▲5九金と打って、飛車を詰まして勝ちかなと。

――本戦での抱負をお願いします

中井女流六段 挑戦者になってタイトル戦に出たいのですが。まずは月並みですが一局一局を頑張っていきたいですね。

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本日はご観戦ありがとうございました。

(吟)

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図は△7四同歩と後手が応じた局面。後手からは△3五馬が見えている。ただし△3五馬には▲3六飛とぶつけるつもりなのだろう。先手はうまく手を繋げる必要がある。「これは後手が面白くなったかもしれないよ」と山口八段。

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辛抱強い指し回しを見せる藤田女流初段。

(吟)

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「ここで中井さんの指す手が難しいねぇ~。少し前は中井さんが優勢だと思ったんだけど」と山口八段。先手は歩切れでもあり▲1一馬と香を取るのは△5二歩と催促されてしまう。

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生暖かい風が木々を揺らしている。

(吟)