2012年6月21日 (木)

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▲矢内-△本田戦、▲中倉宏-△石橋戦、ともに昼食休憩に入りました。
ここまでの消費時間は以下のとおりです。
▲矢内57分、△本田1時間12分。
▲中倉47分、△石橋1時間22分。
(持ち時間は各3時間、チェスクロック使用)

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(▲矢内-△本田戦。右が本田女流二段の席)
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(▲中倉宏-△石橋戦。右が石橋女流四段の席)
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(対局室の様子。右手前が飛燕)

_38png 図の1手前▲3六香で未知の局面へ。石橋女流四段は△4四角と浮いた銀に当てつつ3筋を受けました。対して中倉女流二段は▲6六角。対して△3五歩には▲同香△同角▲8五飛の角銀両取りがあります。7~8筋の浮き駒には注意しなければなりません。


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(朝の中倉女流二段)

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▲矢内-△本田戦は矢内女流四段が四間飛車に振り直して6筋突破を目指しています。これは昨年2月9日に行われた両者の対局(女流王位戦挑戦者決定リーグ紅組)と同じ進行です。しかし本田女流二段が1図で△8二飛と手を変えました(前例は△7四飛)。以下▲7七角△8四飛▲6六銀△7四歩▲5七銀に△8六歩(2図)。本田女流二段は穴熊に潜る前に攻勢に出ようとしています。

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(本田陣は未完成穴熊ながら金銀4枚で守って堅い)
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(矢内女流四段は穴熊の暴力を許さず、丁寧に指したいところ)

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▲中倉宏-△石橋戦は相横歩取りらしい激しい展開に進んでいます。
1図から▲5五角△8五飛▲1一角成△8九飛成▲7九飛△同竜▲同金△3三角▲同馬△同桂。飛車や角が盤上に現れては消える。少しずつ両陣営の形が乱れて、技が掛かりやすい状況になりつつあります。

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(対局開始前の石橋女流四段)
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(初手を指す中倉女流二段)

_24png▲矢内-△本田戦は先手中飛車。後手の本田女流二段は穴熊を目指して駒組みを進めています。両者は過去に似たような形を2局指して、結果は先手の2勝。矢内女流四段にとっては得意の形、本田女流二段はリベンジをしたいところです。


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(近年は中飛車を連続採用している矢内女流四段)
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(本田女流二段は穴熊含みの駒組み)

_18png_2▲中倉宏-△石橋戦は相横歩取りになりました。50手未満の終局もあり得る戦型です。左図の局面を手元のデータベースで調べると、男性棋戦の戦績は▲95勝△67勝(1持将棋)、女流棋戦では▲16勝△9勝(1千日手)。石橋女流四段は先手番で1局経験があります。


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(後手番ながら横歩を取った石橋女流四段)
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(受けて立つ中倉女流二段)