先手玉の広さ、後手玉の堅さ 駒交換が進んで局面が大きく動きました。先手玉は広さ、後手玉は堅さが終盤戦の命綱になりそうです。 駒割りは▲金△桂桂香の交換で後手が駒得。▲5四歩の筋は怖いですが、現状は△7七角成があるので大丈夫。△2六桂や△2六香の攻め筋も残されています。現局面は勝負どころ。ここをしのげば後手がよくなりそうです。 (鈴木女流二段。図の▲3五歩にどう対応するか)
桂の活用をめぐる攻防 4・5・8筋で歩がぶつかって中盤戦に入りました。1図の▲4五歩は3七桂の活用をみた一手。この桂がさばければ穴熊攻略の道が見えてきそうです。本譜は1図から△2四角▲2五歩△3三角▲4四歩△同金▲4六歩(2図)と進みました。後手は角の動きで手損しましたが、その代償として▲2五桂を消しました。2六の地点に駒を打つスペースも作っています。先手は4筋の歩がバックしましたが、次に▲4五桂の活用を見ています。味わい深い攻防です。 (鈴木女流二段 ※休憩明けに撮影) (室谷女流初段 ※同じく休憩明けに撮影)
昼食休憩 12時10分、図の局面で昼食休憩に入りました。 昼食休憩までの消費時間は▲室谷1時間22分、△鈴木47分(持ち時間は各3時間、チェスクロック使用)。対局は13時に再開します。 (休憩中の対局室) (向かって右が先手の室谷女流初段の席)
持久戦模様 互いに堅陣を築いて持久戦模様の将棋になりました。 「先手は角交換にならないようにした訳ですから、▲4五歩と行くということですかね。△同歩▲同桂なら優勢ですから。▲5五歩~▲4五歩もあると思います。ただし後手は▲5五歩に△同歩と取るとは限りませんが」(中尾五段)
対局立会人は中尾敏之五段 中尾敏之(なかお・としゆき)五段。静岡県富士市出身、1974年10月24日生まれ。(故)廣津久雄九段門下。棋士番号は230。1989年、6級で奨励会入会。1998年10月、四段。2007年5月、五段。通算成績は138勝195敗(勝率0.414)。 (中継室のモニターで局面を確認する中尾五段)