2011年12月12日 (月)

佐藤天六段と糸谷五段

14時過ぎ、控室に姿を現したのは佐藤天彦六段。モニタを見ながら検討していると、ガラリとふすまが開いた。糸谷哲郎五段だ。現在、広瀬七段と対局中である。

佐藤「どちらがいいと思いますか」
糸谷「いやいやそこは天彦先生に」
佐藤「難しいですねえ」
(糸谷五段退室。関係者が「どちらがいいんですか」と聞く。「私にはわかりません。いい勝負です」と佐藤六段。と、再び糸谷五段登場)
佐藤「どちらがいいんですか」
(ここで関係者、「佐藤先生にはもう答えてもらったんです」と一言)
糸谷「そうですねえ、こっち(先手)持ちですかね。……で、天彦さんはどうなんですか」
佐藤「ええ、大変だと思います」
糸谷「答えてないじゃないですか。厳しいなあもう」
(糸谷五段退室。と、すぐに再び顔を出す)
佐藤「もうここにいればいいじゃん」
糸谷「いや、広瀬さんが長考中なんですよ」

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(糸谷五段=左と佐藤天六段=右)

(文)