▲清水女流六段-△中村女流二段戦は、互いに金銀四枚で囲って本格的な戦いになっている。控室では中川大輔八段が検討に加わっている。どうも検討陣の間では先手の8七玉の評判がよくないようだ。三段目の玉は下段からの攻めには強いが、△6五歩など上部から攻められる展開には弱い。「昭和の将棋ですね」と中川八段。四間飛車に対する左美濃は、やはりプロの目から見て相当に珍しいようだ。青野九段が「絶滅危惧種、か」とぽつりとつぶやく。
(青野九段と向い合って検討中。渡辺女流1級(左)、竹部女流三段(中央)、中川八段(右))
(検討を眺める中村太地五段。現在17勝3敗で勝率0.850、勝率ランキング1位だ)
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