図は14時20分頃の局面。加藤2級は馬を作り攻め合う、激しい順を選んだ。千葉女流四段も我が道を行く手で対抗、強気の応酬が繰り広げられた。加藤2級は△8四香、△8七桂(図)と先手陣の弱い部分を徹底して攻める。図の△8七桂が機敏な手で、▲同玉は△4六馬▲同銀△7九飛で後手はっきりよし。先手は飛車が質駒になっているのが痛い。実戦は図から▲8八銀△8六香▲3三歩△同玉▲4一銀(下図)と進んだ。
これが14時35分頃の局面。(1)△4六馬▲同銀△4七飛や(2)△9九桂成が厳しい攻めに見える。素直に指していたのではこのまま攻め倒されてしまいかねない。先手は後手陣にセットした▲4一銀を生かして、なんとかアヤをつけていきたいところだ。
(苦しい局面を迎えている千葉女流四段。写真は対局再開時のもの)
(文)