2014年2月 2日 (日)

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最後に木村八段から次局に向けての抱負を聞かれた両対局者。
渡辺棋王「今日は大熱戦だったので第2局以降もそういった将棋をお見せできればと思います」
三浦九段「できるだけ長いおつき合いをしたいと思いますので、よろしくお願いします」

(吟)

Dsc_0448 (大熱戦にまだ興奮冷めやらぬまま)

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―― 終盤、凄いねじり合いで大変な将棋だったんですけども。
渡辺 そうですね。ちょっと負けにしたかなとも思ったのですが。

―― どの辺りでですか?
渡辺 △5七馬(108手目)で思っていたより狭かったです。ちょっと本譜の順じゃあ……

―― 最後はどの辺りで勝ちを意識されましたか?
渡辺 詰み手順が見えて、そうですね。詰むか自玉が安全に なるかという局面になったので。

―― 五番勝負なので第1局の勝ちはかなり大きいと思うのですが。
渡辺 今日はかなり大変な将棋だったので、次からも気を引き締めて行きたいですね。

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―― 最後はかなり際どかったように思いましたが。
三浦 精査しないと分からないのですが何かあっても、と思ったのですが。よく分からないですね。△5七馬(108手目)が必至に見えて必至じゃないですからねぇ。王手が続くので何かあっても仕方がないと思っていました。

―― 終盤、自分が勝ちだという局面はありましたか?
三浦 本譜ではこちらも(王手が)続いてしまいますので。本譜で負けだとすると……。他の手では自信がないんですけど。

―― 第2局へ巻き返しのお気持ちをお願いします。
三浦 最後までどちらが勝つか分からない、いい将棋を指せればと思っています。

 

(吟)

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第39期棋王戦第1局は、131手まで渡辺棋王の勝ちとなりました。終局は19時30分、消費時間は▲渡辺3時間59分、△三浦3時間59分。
初防衛に向けて、渡辺棋王が幸先のよいスタートを切りました。

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△3三金に渡辺棋王が時間を使っている。後手玉をいかに寄せるのか。背を伸ばし考え込んでいる。▲9三竜と桂を取れば自玉の緩和にもなる。

北浜健介八段>やはり▲4三銀を決められるのが嫌なんでしょう。ここで(1)▲3四銀は△同銀▲同歩に△2七飛成(詰めろ)を与えて危険です。(2)▲9三竜とするのは渡辺棋王の棋風ではないと思います。後手玉への明快な寄せは私にはパッと見は分かりません。

Dsc_0440 (夜の信濃川。すっかり陽は落ちた)

(吟)

Kiou20140202010179 じっくり時間を使って▲5五桂と中央へ打った渡辺棋王。4三への脱出は許さんというわけだ。▲4三銀と上を押さえてしまえば、先手としても磐石だろう。後手も攻めたいところだが、持っている駒は角と香2本。先手玉を追うには、適していない駒だ。

■ニコニコ生放送■
北浜健介八段>これは次に▲4三銀から押さえつけていこうという手ですね。(1)△5四歩▲4三銀に△5三玉と頑張る手順も浮かびますが、▲2五金で銀を取って△同飛は後手玉が詰みます。(2)△7一香と受ける手も考えられます。

Dsc_0361 (防衛へ好スタートを決めるか)

(吟)