2015年12月

2015年12月28日 (月)

__kifu_for_windows_pro_v6_63_23___3▲8七銀に佐藤(天)八段が21分使って昼食休憩に入った。消費時間は▲佐藤(康)九段1時間16分、△佐藤(天)八段40分。対局再開は13時。昼食の注文は佐藤(康)九段がなし、佐藤(天)八段が山菜うどん(ほそ島や)。

121 (佐藤(天)八段の昼食は第1局と同じく、山菜うどん)

(吟)

__kifu_for_windows_pro_v6_63_23___2図は11時35分の局面。消費時間は▲佐藤(康)九段59分、△佐藤(天)八段15分。ゆったりと進行だ。後手は穴熊に入った。先手はどこかで▲3九玉から▲2八玉と運びたい。

Dsc_0069 (青野照市九段が控室を訪れた。「まだ検討を始める局面ではないですよね」と関係者と談笑する)

(吟)

20151228_103701 棋王戦は本戦ベスト4からは2敗失格制となっている。佐藤(康)九段は本戦は負けなしで、挑戦者決定戦へ。佐藤(天)八段は準決勝で佐藤(康)九段に敗れたものの、敗者復活戦を制して挑戦者決定戦へ。
今期棋王戦で両者の対決は3度目となる。
棋王戦本戦準決勝   ▲佐藤(天)八段-△佐藤(康)九段  138手で佐藤(康)九段の勝ち。
挑戦者決定戦第1局  ▲佐藤(天)八段-△佐藤(康)九段  179手で佐藤(天)八段の勝ち。
挑戦者決定戦第2局  ▲佐藤(康)九段-△佐藤(天)八段  ?  ?  ?


【挑戦者決定戦第1局  ▲佐藤(天)八段-△佐藤(康)九段】
http://live.shogi.or.jp/kiou/kifu/41/kiou201512210101.html

(吟)  

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戦型は相振り飛車になった。図は10時24分の局面。データベースで同一局面を検索すると、5局ヒットした。そのうち最新から3局は、佐藤(天)八段が後手を持って指している。
また佐藤(康)九段も後手を持って指した経験がある。平成18年9月、▲藤井猛九段-△佐藤康光棋聖(対局当時)戦(日本シリーズ)で指されたもの。
しばらくは駒組みにおける構想力が問われる展開になりそうだ。

(吟)

Dsc_0046 (定刻の10時、対局が開始された)

Dsc_0049 (初手の▲7六歩を着手する佐藤(康)九段)

Dsc_0055 (2手目△3四歩を指す佐藤(天)八段。△3四歩の消費時間は1分。気持ちが高まるのを待っている様子だった)

Dsc_0064 (佐藤(康)九段の3手目は角筋を止める▲6六歩)
 
(吟) 

渡辺明棋王に挑戦するのは佐藤康光九段か佐藤天彦八段か。
第41期棋王戦(主催・共同通信社)挑戦者決定戦第2局は12月28日(月)、東京・将棋会館「特別対局室」にて10時開始。持ち時間は各4時間。先後は振り駒にて決定される。

Dsc_0002 (今朝の千駄ヶ谷は快晴。左の建物は東京体育館)

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共同通信社
http://www.kyodo.co.jp/

2015年12月21日 (月)

感想戦では序盤を中心に検討が行われています。序盤の作りに問題があったようで、戦いが起こったときには先手ペースで局面は推移していたとのことでした。

321(熱戦をもぎ取った佐藤(天)八段。王座戦に続くタイトル挑戦まであと1勝となった)

324(感想戦では顔をしかめる局面も)

322(敗れた佐藤(康)九段。苦しい時間を乗り越えて終盤では勝機があったようにも見えたものの、最後は力尽きた。挑戦権獲得を目指して、第2局に臨む)

323

(若葉)

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▲佐藤(天)-△佐藤(康)戦は20時58分、179手までで佐藤(天)八段の勝ちとなりました。消費時間は両者ともに3時間59分。決着は第2局に持ち越されました。
第2局は1週間後の12月28日(月)に東京・将棋会館で行われます。

312_2(対局室では感想戦が始まった)

(若葉)

30

本局もいよいよ大詰めを迎えています。
佐藤(天)八段は▲2七銀としばり、▲1六金以下の詰めろをかけました。控室の検討では▲2七金が挙がっていて、図の局面では打てないと考えられていました。▲2七金と金のほうを打つと、△同竜▲同馬に△8七金▲9五玉△9四金▲9六玉△7七金▲8六玉△8七馬で先手玉は頓死してしまいます。
しかし、本譜の銀打ちが読みの入った一着。銀を渡しても先手玉は詰めろになりません。なかなか結論を出せない戦いが続いていましたが、先手の勝ちでようやく検討は落ち着いたようです。

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(若葉)