2017年3月27日 (月)

Img_3458大盤解説会場から戻り、改めて感想戦が始まった。

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Img_3416加藤九段も多くの意見を述べていた。

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以上で、第42期棋王戦五番勝負の中継を終了いたします。
ご観戦誠にありがとうございました。


(八雲)

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Img_33485連覇で永世棋王の資格を獲得した渡辺棋王。

【渡辺棋王の談話】

――どのあたりで優勢を意識されましたか。

「▲7二角が厳しそうなので。そこで優勢になったかなと思いました」

――五番勝負を振り返って、最初は1勝2敗と苦しい展開でしたが、いかがでしたか。

「黒星が先行するシリーズだったので、厳しくなったとは思っていましたが、最後まで一生懸命指そうと」

――5連覇ということで、史上二人目の永世棋王を獲得されました。永世称号についてはどのように受け止めていますか。

「1回きりのチャンスだと思っていたので、それを生かせたのはよかったと思います」

――ご自身にとっては、2つ目の永世称号ですがいかがですか。

「簡単に取れるものではないですし、長くタイトル戦に出ていないと取れないので。そういう意味では2つ目を取れたのは大変うれしく思います」

Img_3371千田六段はタイトル初挑戦で惜敗。

【千田六段の談話】

――難しい将棋でしたが、終盤はいかがでしたか。

「そうですね。いや、▲4八銀(67手目)に対して何かあるんじゃないかと思ったのですが……ちょっと、見当たらなかったですね」

――最後も際どい勝負になったように見えましたが、いかがでしたか。

「やはり△8六歩(68手目)と突いたところでは、ちょっと思わしくないなと」

――今回の棋王戦が初めてのタイトル戦でしたが、五番勝負を振り返られてどういう思いですか。

「星を生かせなかったのが残念です」

――2勝1敗とリードしたときはどのように。

「うーん……番勝負は5局で一つの勝負ですから、途中の経過は関係ないです」

Img_3399インタビュー後に、両者は大盤解説会場で対局を振り返った。

(八雲)

85図は18時20分頃の局面。
この数手で検討陣の評価は一気に先手優勢に傾いています。途中△6九角に▲7八金と受けたのが好手と評判。図の▲2三歩に△同玉は▲1五桂や▲2五歩、△3一玉は▲4四桂が厳しいようです。
渡辺棋王の防衛と永世棋王の資格獲得が迫っています。

76図は18時過ぎの局面。後手が8六の飛車を△8一飛と引いたところです。
控室では△7九銀▲同玉△8七飛成から寄せに出る順を検討していましたが、▲7七金打と受ける手を加藤九段が指摘。平凡な▲7八金では△8八金▲同金△6七竜で大変と見られていましたが、▲7七金打の受けが好手で後手の攻めが続かないと見られていました。おそらく千田六段も▲7七金打で続かないと見て、飛車を引いて辛抱したと思われます。

控室には大盤解説会の休憩中に阿久津主税八段が来訪。「形勢判断のしにくい将棋。ここまで来ても、正直まだよくわかりません」と語っています。

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67図は17時30分頃の局面。攻め続けて決めにいくのかと思われたところで、渡辺棋王は一転して▲4八銀と受けに回りました。余して勝ちにいく方針のようです。
控室の検討は、後手が攻め合うなら△8六歩が予想されています。以下▲5九銀△8七歩成▲同金△8六歩▲同金△同飛▲8七歩△7九銀▲同玉△8七飛成▲7八金△8八金▲同金△6七竜▲6八銀で先手よし、が検討陣の結論です。ほかに△3九銀や△4八同角成▲同飛△5九角なども考えられますが、いずれも粘りにいくような順で、できれば選びたくない手のようです。

現在の検討では後手が苦しいと見られていますが、千田六段はどう見ているのか。勝負どころです。

17時45分追記。
控室では、図から△8六角成という強烈な一手を田中悠一五段が発見しました。現在も検討が続いていますが、かなり有力のようで、これまでの形成判断が白紙に戻されています。
「8六に駒を打つ手はよくありますが、角を成るというのは初めてみました。これで勝ったら3年ぐらいは語り草になるすごい手ですね」(加藤九段)