2021年10月の記事

2021年10月 8日 (金)

竜王戦プレミアムの観戦プログラムに応募された方向けに、解説とトークショーが開催されています。トップバッターは佐藤康九段と貞升女流二段、続いて中村修九段と三枚堂七段が登壇しました。三枚堂七段は今期ランキング戦3組で優勝しました。

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Dsc_3773(視線の先には盤面モニターがある)

Dsc_3796(佐藤康九段)

Dsc_3783(貞升女流二段)

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Dsc_3846(中村修九段)

Dsc_3835(三枚堂七段)

34_1_22第1局の戦型は相掛かりになりました。1図で▲9六歩を▲1六歩にすると、今年4月の第92期棋聖戦の挑戦者決定戦、▲渡辺明名人―△永瀬拓矢王座戦と同じ形になります。その将棋は1図から▲3七桂△7六飛と進み、最終的には129手で先手が勝ちました。本局は藤井三冠が▲7四飛を選び、以下△6二金で2図。

34_1_242図は10時15分ごろの局面です。藤井三冠は歩得を主張する、積極的な姿勢で指しています。すでに前例はなく、新しい将棋です。

Dsc_3731(初手▲2六歩)

Dsc_3738(2手目△8四歩)

1日目10時おやつです。対局者の控室に運ばれます。

藤井三冠 紫芋モンブラン~ハロウィン オータムシーズンコレクション~、アイスコーヒー
豊島竜王 フルーツ盛り合わせ、アイスレモンティー

【ハロウィン&オータム スイーツ コレクション2021|セルリアンタワー 東急ホテル】
https://www.tokyuhotels.co.jp/cerulean-h/halloween2021pastry/80225/index.html

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Dsc_3806(モンブランはセルリアンタワーのペストリーショップで購入できる)

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Dsc_3815_3 (ホールケーキ)

8時46分に豊島竜王、47分に藤井三冠の順で舞台に入りました。振り駒は豊島竜王の振り歩先で寺口智之・野村ホールディングス株式会社代表執行役副社長が行い、結果はと金が4枚でした。第1局の先手は藤井三冠です。

Dsc_3562(豊島竜王)

Dsc_3575(藤井三冠)

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Dsc_3707(中村修九段や佐藤康会長らが盤側から見守る)

Dsc_3659(振り駒の様子)

Dsc_3720(9時になり、対局開始)

おはようございます。渋谷はよく晴れています。昨日は千葉を震源とした大きな地震がありましたが、対局は予定どおり行われます。以下は本日のスケジュールです。

08:30 ABEMA放送開始
09:00 対局開始
10:00 おやつ
12:30 昼食休憩
13:30 対局再開
15:00 おやつ
18:00 封じ手時刻

Img_3986(セルリアンタワー 本日朝撮影)

2021年10月 7日 (木)

最後に対局者決意表明と、対局者への質問・回答です。
以上で対局前日のブログ更新を終わります。明日からの対局をお楽しみに。
読売新聞オンラインでは、対局前日の様子を動画付きで報じています。

【第34期竜王戦の前夜祭 豊島竜王と藤井三冠が抱負語る】
https://www.yomiuri.co.jp/stream/article/18245/

Dsc_3488(藤井三冠)

「明日から第1局ということで最高峰のタイトル戦になりますが、最高の舞台にふさわしい熱戦になるよう全力を尽くして頑張りたいと思います」

Dsc_3490(豊島竜王)

「藤井さんを挑戦者に迎えての対局となり、世間からの注目度の高さをひしひしと感じでいます。セルリアンタワー能楽堂での対局は私にとって3年連続となり、いよいよ竜王戦が始まるんだなぁという気持ちでいます。自分なりに精一杯指して熱戦を展開できればと思っております」

Dsc_3477(司会進行役の福山知沙さんが対局者に質問した)

Q1.お互いの印象

藤井三冠「豊島竜王とは今期の王位戦と叡王戦でも対戦しています。やはり序、中盤の指し手の精度が非常に高くて、そこで差をつけられてしまうといった展開が多かったので、竜王戦では修正して臨めればと思っています」

豊島竜王「中、終盤の精度が高くて、序盤も最新形に精通されていて知識が豊富。それでいてまたさらに強くなられていて大変強敵だなと思っています」

Q2.どのような準備をしてきたか。

藤井三冠「今期の王位戦と叡王戦を振り返って、自分の課題が見つかりました。今回の竜王戦では指し手の精度を上げていけるようにしたいです」

豊島竜王「序盤の作戦を考えたり体調を整えたりしてきました。藤井さんの将棋は、対戦がなかったとしてもしっかり見るようにしています」

(書き起こし=琵琶)

Dsc_3332(主催者あいさつ 老川祥一・読売新聞グループ本社代表取締役会長)

「両者は王位戦、叡王戦に続いて、この竜王戦で3タイトル連続の番勝負。豊島竜王の意地か、あるいは新たな藤井時代の到来か。歴史に残る名勝負になると思っております」

Dsc_3340 (主催者あいさつ 佐藤康光・日本将棋連盟会長)

「豊島竜王が31歳、藤井三冠が19歳ということで2人足して50歳。私や昨年の羽生さんよりも若いフレッシュなカードが竜王戦でも実現し、最高の戦いを見せてくれるのではないかと期待をしています」

Dsc_3349(歓迎メッセージ 長谷部健・渋谷区長)

「渋谷区は将棋連盟さんが千駄ヶ谷にあり、協定を結んで街作りとしても将棋の普及に一生懸命取り組んできたと思っております。国際化をはかっていく中で日本の文化に触れていくことが大変重要だと思っておりますので、これからも将棋の普及に尽くしていきたい」

Dsc_3376(特別協賛社祝辞 寺口智之・野村ホールディングス株式会社代表執行役副社長)

「明日、振り駒の大役を仰せつかっております。振り駒はいくら練習をしても、歩と、と金の数を思ったようにコントロールできない。先手番、後手番のどちらになられましても私の意思とは関係がないということをご容赦いただければと思います。日本中が注目するお二人の対局が熱く素晴らしいものになること、そして将棋界のますますのご発展を祈念いたします」

(書き起こし=琵琶)

前夜祭は17時30分からセルリアンタワー東急ホテル内にある「ボールルーム」で開催されました。登壇者以外の来場者は円卓に座り、それぞれの間は透明な板で仕切られています。食事はなく、コーヒーなどの飲み物のみでした。カメラマンは壇上から離れた位置から撮影し、「対局者入場」から「対局者決意表明」の間のみ取材が許可されました。緊急事態宣言は解除されましたが、新型コロナウイルス対策には万全を期しています。

Dsc_3302(会場前には、来場者のために記念撮影用のパネルが用意された)

Dsc_3310(前夜祭会場)

Dsc_3315(対局者入場)

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