作家の芦沢央さんが現地を訪れています。芦沢さんは作家で『神の悪手』(新潮社)など将棋を題材にした小説も発表されています。今回は七番勝負全体を取材し、特別観戦記を執筆します。後日、読売新聞の文化面に掲載される予定です。豊島竜王と藤井三冠の互いに高め合っていく関係性に注目されているとのことです。
【芦沢 央(あしざわ・よう) @AshizawaYou|Twitter】
https://twitter.com/AshizawaYou
2021年10月の記事
一手一手を読む
松尾八段に休憩明けから16時ごろまでの進行について聞きました。
「▲7七金(1図)は形が乱れても歩を守る手で、強い指し方といえます。ほかには▲3七桂で7六歩を取らせる指し方もありました。藤井三冠は柔軟ですから、どちらの展開もあり得たと思います」
「△5四飛(2図)は次に△1三角とする構想でしょうか。後手はあまりゆっくりせずに、飛車角桂で手を作っていくイメージです。先手は後手の動きをうまく抑えたい。互いに指し手が難しいですね。この将棋は、次はこう、次はこう、というように読みが展開していきません。一手一手を考えていかなければいけない将棋です。18時までに10手も進まないと思います。2~3手か、3~4手か……」
実戦で現れなかった変化
1日目15時のおやつ
1日目15時のおやつです。
10時のモンブランと同じく、セルリアンタワーのペストリーショップで販売中です。
藤井三冠 サバランオランジュ、アップルジュース
豊島竜王 タルトフィグ、アップルジュース
【ペストリーショップ | セルリアンタワー 東急ホテル】
https://www.tokyuhotels.co.jp/cerulean-h/restaurant/pastry-shop/cake/75187/index.html
ABEMAプレミアム(1)
ABEMAプレミアム・ペイパービューの一場面です。
【第1局1日目 ペーパービュー】
https://abema.tv/payperview/EkJmawwykdhyfd
竜王戦プレミアム(2)
1日目休憩明け
1日目昼食休憩中の対局室
1日目昼食休憩
1日目午前の戦い
32手目△8六同飛の局面、松尾八段の解説です。
「藤井三冠は先手で相掛かりをよく指しますので、この戦型になるかなと思っていました。相掛かりの先手は▲9六歩から▲6八玉が流行していて、後手はどういう形を持ってくるかというのが最近の傾向です。豊島竜王は7四歩を先手に取らせ、△7三桂と跳ねる作戦にしました。珍しいケースだと思います。横歩を取らせる将棋ですから、先手は1歩得、後手は手の進みが主張になります。△8六歩▲同歩△同飛(図)で少し動き出しましたが、ここから落ち着く可能性もあります。力戦ですので一手一手、考えていかなければいけません」