2020年8月の記事

2020年8月17日 (月)

2020t3_061

先手は金得で竜もできました。△7二金には▲3二竜があります。一見、先手優勢に思えますが、先手陣を振り返ると、居玉でと金も作られています。△4八歩がかなりの手で難しいようです。残り時間は▲羽生32分、△丸山2時間32分と大きな差があります。

Dsc_3622(積極的に攻めた羽生九段。攻めたあとの反動を受け止められるか)

2020t3_054

図の局面で羽生九段が34分使って夕食休憩に入りました。休憩時間は18時から40分間。消費時間は▲羽生4時間26分、△丸山2時間21分(持ち時間は各5時間)。羽生の出前注文は「ざるそば」(ほそ島や)、丸山が「ヒレカツ定食、赤だし」(ふじもと)。

Dsc_3792

Dsc_3779

2020t3_052

先手は6五にいた銀で角銀交換を果たし、3五の銀で飛車を押さえ込んでいます。やりたいことをそのままできている印象を受けます。

図の局面は先手が駒得であり、▲8二角や▲3六角など角の使い道が多いことから、梶浦宏孝六段は「やや先手持ち」と話しています。ただ、4七のと金は不気味で先手も怖さがあります。


Dsc_3766(控室で継ぎ盤に向かう梶浦六段。本局の新聞解説を務める)

Dsc_3769(梶浦六段は今期5組優勝から決勝トーナメントベスト4まで勝ち上がった)

2020t3_045

図は15時21分の局面。羽生九段は主導権を握ろうと攻めかかってます。銀2枚を五段目に進め、金2枚は自陣低くに残す、駒の役割がはっきりした陣形です。15時30分、丸山九段は図から△4七歩成と踏み込みました。早くも勝負どころといえそうです。


Dsc_3480(丸山九段は序盤をノータイム指しで飛ばし、急所で時間を使う)

Dsc_3712(将棋会館1階売店。第3回abemaTVトーナメントのTシャツはいくつか完売)

Dsc_3714(居飛車のエルモ囲い、振り飛車の金無双など対抗形の新しい指し方が増えた)

Dsc_3725_2 (羽生九段の扇子)

Dsc_3724(歴代竜王の扇子。左から谷川九段、佐藤康九段、森内九段。上段に糸谷八段)

Dsc_3719(第13期十段戦の写真があった。十段戦は竜王戦の前身となった棋戦)

2020t3_037_2

5五に角がいる形から▲4六歩△6五歩▲5六歩△6四角▲6六歩で図の局面。羽生九段は4~6筋の歩を順に突いていきました。現代将棋で増えてきた相居玉での戦いです。丸山九段はここまで1分しか使っていませんでしたが、図の局面で初めて手を止めました。


Dsc_3492(羽生九段、3連歩突きは積極的)

Dsc_3613(12時40分を少し過ぎたころ、羽生九段、丸山九段の順に戻ってきた)

Dsc_3616(手番は羽生九段)

Dsc_3637(再開後の一手は▲3五銀)

Dsc_3643(丸山九段は午前の消費時間が0分。△5五角もすぐに指した)

Dsc_3646