2015年7月の記事
強い踏み込み
双方の工夫
45手目▲4五桂から△1五角▲2五飛△4二角▲4六銀(図)と進みました。△1五角から△4二角は阿久津八段の工夫。手損の動きでも△2四香を厳しくしています。
対する▲4六銀は柔軟な手。少し前の記事で紹介した▲渡辺明-△木村戦と同じく、大駒の利きを通すための銀引きです。たとえば図で△2四香▲3五飛△3四歩は▲5三桂成△同角▲9五飛で先手の飛車は捕まりません。角だけでなく飛車の横利きも軽くしているのが▲4六銀のポイントです。
後手に好手が求められる局面
渡辺の▲5五銀
渡辺棋王は盤の中央に銀を進めました。△9九歩成を受けています。5五銀は安定した駒とは言えず、不安もありますが、後手の動きを封じることができれば歩得の先手がよくなりそうです。
上図を見て、第18期竜王戦七番勝負第2局、▲渡辺明竜王-△木村一基七段戦(段位・肩書きは当時)を思い出す方もいるかもしれません。その将棋は▲5五銀(参考図)が好手で先手優勢になりました。以下△7五歩▲3七桂△3五歩▲5六飛△3三桂に▲4六銀がやわらかい手で、先手の大駒と右桂が使える形になります。渡辺棋王にとって▲5五銀は印象のよい手と思われます。
※当時の棋譜はこちら。
国立競技場
将棋会館から徒歩数分の場所に国立競技場がありました。現在は新競技場建設工事が進められています。建物はすでに撤去されていました。
【在りし日の競技場外観-YOMIURI ONLINE(読売新聞)】
http://www.yomiuri.co.jp/photograph/sports/article.html?id=20140422-OYT1I50009
鳩森八幡神社
7月18日(土)に鳩森神社で盆踊り大会が開催されます。おなじみとなった東竜門ブース出店もあります。お近くの方はぜひ足をお運びください。
【せんだがや盆踊り大会2015、東竜門ブース出店のご案内】
http://www.shogi.or.jp/topics/event/2015/07/2015_9.html