2015年6月の記事

2015年6月29日 (月)

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昼食休憩明けに△4四銀が指されて以降の進行は▲4八飛△7三角▲4九飛△5五銀左▲同銀△同銀。豊島七段が盤面中央で駒をぶつけていきました。△5五銀左のぶつけには▲4七銀が冷静かと言われていましたが、稲葉七段も注文通り銀交換に進めます。この局面までの消費時間は▲稲葉1時間45分、△豊島1時間53分。

Toyoshima4

(中央から動いた豊島七段。朝の様子)

関西将棋会館はJR大阪駅から大阪環状線(内回り)に乗って1駅のJR福島駅から北に徒歩3分、大阪の中心地にほど近いと言って過言ではありません。正面には通称なにわ筋の府道41号線が通っています。

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(なにわ筋越しに関西将棋会館を望む)

下の写真は関西将棋会館の北西角から南向きに撮ったもの。JR環状線よりさらに近く、関西将棋会館から50メートル余りの所をJR東海道本線の線路が走っています。

Shuuhen2


また、意外と緑が目につくかもしれません。関西将棋会館から徒歩数分圏内にはいくつかの公園もあります。

Suzume (関西将棋会館最寄りの公園ではスズメが砂浴びをしていた)

Tab1

本局はタブレット端末を利用した自動棋譜更新システムを使用して中継しております。消費時間が一手ごとに更新されるため、臨場感のある中継をお楽しみ頂けます。

なお、使用しているタブレットは富士通製「ARROWS Tab F-03G」で、最高クラスの高精細画面と、わずか400g弱の軽さが特徴です。長時間の将棋中継に耐えうる頑丈さと電池持ちの良さを兼ね備えた信頼できる確かな逸品となっています。もちろん、将棋連盟モバイルの利用も可能です。

https://www.nttdocomo.co.jp/product/tablet/f03g/

Kifu1_3 (手書きの棋譜も1部作成され、文字には記録係の個性が醸し出される)

    

13時になり、対局再開。豊島七段は再開20分ほど前には盤の前に座って考えていました。稲葉七段は12時58分頃に対局室に戻っています。

Toyoshima3 (手番の豊島七段は再開前から考慮にふけっている)

Inaba3 (再開後は相手の着手を待つ稲葉七段)

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(再開の声がかかって間もなくの様子。再開後に着手されたのは13時4分だった)

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12時10分になり、図の局面で豊島七段が17分考えて昼食休憩に入りました。ここまでの消費時間は▲稲葉58分、△豊島49分。昼食の注文は稲葉七段がサービスランチのハンバーグ&海老フライ(イレブン)、豊島七段はありませんでした。対局は13時に再開されます。

来期1組以上が確定している両者。デビューから今期決勝トーナメントまでの歩みをまとめました。

Ayumi

Toyoshima2 (豊島七段の竜王戦デビューは第21期。ここまでの竜王戦通算成績は36勝11敗、勝率0.766)

Inaba2 (稲葉七段の竜王戦デビューは第22期。ここまでの竜王戦通算成績は28勝8敗、勝率0.778)

両者はともに高い勝率を誇っています。

Kesshou(決勝トーナメントの表)

後手になった豊島七段はランキング1組で3位となり、決勝トーナメント進出。

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先手の稲葉七段はランキング2組で堂々の優勝です。決勝では現在ただひとりの永世竜王である渡辺明棋王を破りました。

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