2015年6月の記事

2015年6月29日 (月)

おはようございます。第28期竜王戦決勝トーナメントは6月26日(金)に開幕。本日は豊島将之七段(1組3位)-稲葉陽七段(2組優勝)戦をお送りいたします。対局は関西将棋会館「御上段の間」にて、6月29日(月)10時開始予定。持ち時間は各5時間。先後は振り駒で決定します。

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(左:豊島将之七段、右:稲葉陽七段)

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(関西将棋会館を道場の窓が見える側から望む)

本日の大阪は晴れときどき曇り。本局の中継は棋譜・コメントを夏芽記者、ブログを飛龍が担当いたします。どうぞよろしくお願いいたします。

2015年6月26日 (金)

感想戦
(感想戦は23時40分に終了しました)

棋譜
(本日の棋譜)

以上で本局の中継を終了いたします。次回は6月29日(月)に豊島将之七段(1組3位)-稲葉陽七段(2組優勝)戦をお送りします。本日はご観戦ありがとうございました。

Ryuou201506260101_112この局面で斎藤六段の勝ちとなりました。終局時刻は22時40分。消費時間は▲千田4時間59分、△斎藤4時間55分。勝った斎藤六段は、次戦で永瀬拓矢六段(4組優勝)と対戦します。

22時30分を回りました。棋士室では△5五角の評判がよく、102手目△8七歩で「後手勝勢」との見解です。この歩は△8八金以下の詰めろになっています。

102

千田五段は▲4二銀△2一玉▲3二桂成△同金▲同銀不成から最後の追い込みをかけます。

時刻は22時を回りました。棋士室の見解が混沌とする中、斎藤六段は93手目▲8八玉の局面で、残り時間24分の内19分を費やします。

93

その長考の末に選んだ順は△3二歩▲4一銀△7九銀▲9八玉△5五角。

98

この最終手の△5五角は、棋士室の検討にも出ませんでした。この手に対し、今度は千田五段が長考に沈んでいます。

21時40分、85手目▲7八角まで進みました。

85

この自陣角が粘りのある一着で△8七桂成なら▲同角と取った手が先手玉への詰めろになります。棋士室の北浜八段は「後手の嫌な変化が多くなってきた」とコメント。この最終盤で形勢は急接近しているようです。

千田五段
(粘り強い指し回しで追い上げを見せる千田五段)