2012年9月の記事

2012年9月 6日 (木)

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丸山九段が9筋の端攻めに出ています。妥協をするなら▲9六歩△同飛▲8七金△9四飛▲9六歩だと棋士室では言われています。「山崎先生の棋風としてはここで▲8七金と突っ張る手を考えているはずです」と予想するのは斎藤慎太郎四段。ただし▲8七金以下は△9六歩▲8五桂に△9七香と無理やりこじ開ける手が平藤眞吾七段指摘の後続手で、その展開は後手指せるようです。


 

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(左:平藤七段 右:斎藤四段)

(虹)

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山崎七段は2手前に開いたばかりの角筋を閉じました。△6六同角は▲同角△同飛▲5五角が飛車香両取りになるため、△9五飛などの飛車を逃がす手が予想されます。▲6六歩までの消費時間は、▲山崎1時間26分、△丸山58分。


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(朝の山崎七段)

(虹)

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昼食休憩前の考慮と合わせて1時間掛けての着手でした。互いにいつでも角交換ができる形となり、早い展開に進みやすくなったかもしれません。


(虹)

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(山崎七段は12時57分頃に対局室に戻った。小さく身体を揺らしながら考えている)

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(丸山九段が戻ってすぐに記録係の再開の合図)

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(着席してすぐに水を飲む)

(虹)

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丸山九段が注文したものと同じサービスランチの焼肉(イレブン)。
将棋会館で行われる対局で食事を撮影する際は、中継記者が同様の注文をしています。

(虹)

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この局面で、山崎七段が44分考えて昼食休憩に入りました。ここまでの消費時間は▲山崎1時間9分、△丸山44分。昼食の注文は丸山九段がサービスランチの焼肉(イレブン)、山崎七段の注文はありませんでした。対局は13時に再開します。


(虹)

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図は11時20分頃の局面。大振りの扇子を広げつつ、丸山九段が30分以上の考慮を続けています。△8六同飛は▲9五香で先手の香得となります。前例は1局あり、△6五飛でした。


 

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(両者が入室する前の御上段の間。奥のふすまは閉ざされている)

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(ふすまの奥の御下段の間と、右奥に見えるのは芙蓉の間。本日は使用されていない)

(虹)

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図は10時35分頃の局面。山崎七段が棒銀を繰り出そうとしたところで、丸山九段は浮き飛車に構えてから△9五歩と仕掛けました。


 

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(対局開始を瞑想しながら待つ丸山九段)

(虹)