中盤戦 11時45分を過ぎました。後手は△7二飛~△7五銀と攻めの銀をさばき、対する先手は▲8三角(図)で馬を作ろうとしています。以下の進行例は、△8二飛▲5六角成△7六銀▲同歩△8六歩。先手は馬の存在、後手は攻めの進度の早さが主張になりそうです。 (渡辺棋王) (睡蓮)
ブラームスの小径 にぎやかな竹下通りの裏手には、「ブラームスの小径」と呼ばれる路地があります。 (異国風の建物と緑が調和した、静かな通り) (ドイツの音楽家、ヨハネス・ブラームスの胸像が置かれている) (睡蓮)
果敢な前進 10時56分、糸谷八段が40分の熟考で▲4五銀(図)と着手しました。「これは戦いになりますね」と、控室の塚田九段。無難に指すなら、代えて▲6八玉でした。▲4五銀は次の▲3五歩や▲5四銀を見せた積極的な手ですが、先手はまだ玉形がまとまっていないので、攻めたあとの反動も怖いところです。 (渡辺棋王はどう対応するか) (睡蓮)
午前のおやつ 10時になり、両対局者に午前のおやつが出されました。注文は、渡辺棋王が「ニューヨークチーズケーキ、マンゴージュース」、糸谷八段が「ニューヨークチーズケーキ、アイスコーヒー」です。 (渡辺棋王のおやつ) (糸谷八段のおやつ) (睡蓮)
角換わり先手腰掛け銀対後手棒銀 図は9時25分頃の局面。かなりハイペースの進行で、すでに歩がぶつかっています。戦型は今期五番勝負第2局と同じく角換わりで、先手の腰掛け銀に、後手は棒銀で対抗しました。先手が両端の位を取っているのが珍しいこともあり、現局面はすでにデータベース上の前例はありません。 (糸谷八段。大胆に両端の位を取った) (睡蓮)
対局開始 (8時35分頃の対局室。立会人の塚田九段をはじめ、関係者らがスタンバイしている) (8時39分、まず糸谷八段が入室) (渡辺棋王は、8時45分に姿を見せた) (渡辺棋王。勝てば9連覇を達成することになる) (糸谷哲郎八段。タイに戻せるか) (8時48分には、すべての駒が盤上にそろった) (定刻を待つ。両対局者は、目を閉じている時間が多かった) (9時になり、対局開始。礼を交わすと、糸谷八段はすぐに▲2六歩と指した) (渡辺棋王は△8四歩と応じる) (ともに早いペースで指し進めていた) (睡蓮)