第2局 対局開始
おはようございます
棋王戦第2局、本日もよろしくお願いいたします。
■第2局 対局スケジュール
9:00 対局開始
10:30 おやつ
12:00~13:00 昼食休憩
13:00 現地大盤解説会開始
15:00 おやつ
棋王戦第2局の動画中継はニコニコ生放送とAbemaTVがあります。
ニコニコ生放送の解説は先崎学九段、聞き手は竹部さゆり女流四段。
【ニコニコ生放送 棋王戦第2局】
http://live.nicovideo.jp/gate/lv318007778
AbemaTVの解説は戸辺誠七段、村山慈明七段、聞き手は千葉涼子女流四段、谷口由紀女流二段。
【AbemaTV 棋王戦第2局】
https://abema.tv/channels/shogi/slots/F9PEpRmH38DeYw
(吟)
第2局 現地大盤解説会
前夜祭(5)
対局者が退室したあと、塚田九段、村田顕六段、本田女流三段、魚津出身の観戦記者の椎名龍一さんが、第2局の見どころを話しました。
椎名 よろしくお願いします。塚田先生、明日の見どころはいかがですか。
塚田 はい、明日は渡辺棋王が先手番ですね。やはり戦型は角換わりの可能性が高そうです。あとは矢倉ですね。その2つを言っておけば当たると思います(笑)。展開としては攻め合い勝負になると予想します。
椎名 ありがとうございます。続いて魚津出身の村田六段。いかがでしょうか。
村田顕 私も角換わりか矢倉だと思いますが、2局続けての相掛かりもあるのかなと。最近ブームでもありますし。
椎名 それぞれどのくらいの確率でしょうか。
村田顕 角換わりが80パーセント、矢倉が15パーセント、相掛かりが5パーセントくらいでしょうか。
椎名 なるほど。では本田女流三段、いかがですか。
本田 第1局目は相掛かりの将棋でしたが、意外な感じもしました。私は角換わりが90パーセントほどと思います。100パーセントに近いかもしれません。
塚田 これで外れたら大変なことだよ。そういえば、明日は村田君と2人で大盤解説会をするんだってね。
本田 そうなんです。大盤解説会は行う新川文化ホールで行いますが、ここは村田さんが中学時代に合唱コンクールで歌われたところだとか。
村田 はい。本番だったか練習だったか、ちょっと忘れてしまいましたが。
本田 ははあ、今日お越しいただいた方の中には将棋を覚えたての方もたくさんいらっしゃるということですが、解説で疲れた頭を村田さんの合唱コンクールで鍛えた歌で癒していただければと思います(場内笑)。
村田 え、明日歌うんですか?まあ展開によってはあるかもしれません。
椎名 これは明日の大盤解説会も楽しみですね。
(書き起こし=康太、写真=吟)
前夜祭(4)
両対局者は壇上で、司会者の質問に答える形で、明日への抱負を語りました。
―― 富山県の印象について。
渡辺棋王
魚津市は今回が初めてですが、富山県は何度か来たことがあります。富山県は食べ物がおいしいですよね、特にホタルイカなど。なにもつけないであれだけおいしい食べ物もないのではと思います。以前にアルペンルートにも行ったことがあるのですが、素晴らしい景観です。食べ物のほかにも豊かな自然があって、旅行するには素晴らしい場所だと思います。
広瀬竜王
私は富山県に来るのは初めてなのですが、やはり海の食べ物がおいしいという話を聞いておりましたので、今回も楽しみにしておりました。私は札幌に住んでいたこともあるのですが今日のような雪景色を見ていると、当時のことを思い出します。いつかは観光でも来たいと思っております。
―― お互いの印象については。
渡辺棋王
以前に広瀬さんとは一緒に海外にサッカーを見に行ったことがありまして。そのとき結構危ない目にもあって、私は帰りたいと思っていたのですが、広瀬さんは堂々とされていました。冷静で何事にも動じない性格が最近の将棋にも長所として表れていて、広瀬さんの好成績につながっているのではと分析しています。
広瀬竜王
やはり海外に一緒に行ったとき、旅行の計画をしっかりと立てられていて、頼りになる先輩だと思いました。私と違い、何事にもしっかりと準備をされていて、それが将棋のほうにも生きているのだと思います。
―― 明日の意気込みをお願いします。
渡辺棋王
棋王戦は先週開幕したばかりですが、続けての2局目となります。富山県での開催は5年ぶりということで、明日の対局も5年分楽しみにしていらっしゃったと思いますし、その期待に応えなければと思います。この棋王戦に相応しい将棋が指せるよう、頑張ります。
広瀬竜王
五番勝負は先週開幕したばかりなのですが1局目に負けてしまいまして。この第2局も負けてしまうといきなり追い込まれてしまうので、早くも正念場を迎えたような気持ちです。富山では5年ぶりの棋王戦開催ということで富山の将棋熱の高まりを感じますし、全国の将棋ファンにも注目していただいていると感じていますので、その期待に応えられるような熱戦をお見せしたいと思います。
記念撮影後、両対局者は明日に備えて会場をあとにしました。
(書き起こし=康太、写真=吟)
前夜祭(3)
前夜祭(2)
前夜祭(1)
18時からホテルグランミラージュ「天翔」で、前夜祭が開催されました。
「こんばんは。本日は寒い中、よくお越しいただきました。弊社、北日本新聞創刊135周年記念事業として、第44期棋王戦五番勝負第2局を魚津市で開催できますことは、日本将棋連盟、魚津市をはじめ、関係の皆様のご協力のおかげと、深く感謝を申し上げます。1局目は渡辺棋王が勝利しましたが、プロ野球でも第2戦を取ったチームが日本シリーズを制することが多いように、明日の対局は特に大切な第2局ではないかと思っています。白熱した勝負を期待しております」
「こんばんは。まずは第44期の棋王戦をここ魚津市で開催していただきますことに、厚く御礼申し上げます。いまの将棋界は若い先生方が大変な活躍をされ、将棋ブームも素晴らしいものです。そのなかでも渡辺棋王と広瀬竜王という、将棋界のトップ2人による夢のようなタイトル戦を開催でき、本当に嬉しいことです。
ぜひ、この棋王戦の歴史に残る名勝負となることを楽しみにしております」
「この度は第44期棋王戦第2局を魚津市で開催させていただき、北日本新聞社の皆さま、魚津市の皆さま、誠にありがとうございます。富山では1局だけタイトル戦を戦わせていただき、もう一度富山で指したいと思っているうちに、この年齢になってしまいました。明日は対局者が渡辺棋王、広瀬竜王という、当代きっての最高峰のカードですので、新川文化ホールの大盤解説会にもお越しいただけたらと思います。どうぞ明日もよろしくお願いします」
(書き起こし=康太、写真=吟)