2025年3月 5日 (水)

Dsc_7172(4連覇、通算8期目の女流王座獲得となった福間女流王座)

終局後インタビューが行われました。

【福間女流王座の談話】
――一局を振り返って、どのような将棋でしたか。
福間 こちらから先攻していく形になりました。攻めていって少し模様がいいのかなと思っていたのですが、そのあとなかなか決めきれなくて。だいぶおかしくしてしまったかなと思っていました。

――終盤は長引きましたが、形勢をどのように見ていましたか。
福間 少しリードは保っているようにと思って指していました。

――女流王座4連覇の感想は?
福間 今期はいろいろな方々に支えていただいたので、タイトル戦を戦うことができてすごく感謝しています。

Dsc_7217(3連敗を喫した西山女流三冠)

【西山女流三冠の談話】
――一局を振り返っての感想をお聞かせください。
西山 あのタイミングで▲4一角(57手目)と打たれるとはあまり思っていなくて。守勢になってしまって。歩切れの攻めではあるので切らせるような感覚で指していたのですが、▲5二角打の筋とかがかなり厳しかったので、どう厚くしても入玉は難しい展開だったのかなと思いました。

――玉を上部に逃げ出したあたりはどう見ていましたか。
西山 ▲8九飛(127手目)と回られたあたりは少し勝負になった気がしたのですが、歩を連打(△8八歩~△7八歩)したところで入玉が難しい将棋になってしまったのかなと思いました。

――シリーズ全体を振り返って。
西山 ストレート負けということで反省しなければいけないと思っています。

Dsc_7191(終局直後に行われたインタビューの様子)

20250305_195リコー杯第14期女流王座戦五番勝負第3局は福間女流王座が制しました。終局時刻は18時36分。消費時間は、▲福間2時間58分、△西山2時間59分。

これでシリーズ成績は福間女流王座の3勝0敗となり、防衛に成功。4連覇、通算8期を達成しました。

20250305o18時過ぎ、福間女流王座が決めにいきました。図から▲4五銀と打って△6四玉に▲5四歩が厳しい攻めになったようです。以下△3一角▲同竜と角を取った先手が勝勢になりました。

20250305n17時30分、図の局面を迎えています。先手が優勢ながらも後手の入玉の可能性が出てきました。控室では福間女流王座になんらかの誤算があったのではといわれています。「依然として先手が優勢ですが、アヤは出てきたと思います」と中村太地八段は話しています。