西山女流二冠が逆転勝ち ▲西山-△磯谷戦は127手で西山女流二冠が勝ちました。終局時刻は16時19分。消費時間は▲西山2時間32分、△磯谷3時間。勝った西山女流二冠は2回戦で山根ことみ女流三段と対戦します。
形勢逆転 ▲西山-△磯谷戦は図の局面を迎えました。磯谷女流初段が勝勢といわれていましたが、図の△8六とが失着になってしまったようです。なぜなら先手に▲7五桂と歩頭に打つ手があるからです。△7五同歩▲同銀が飛車取りになるうえに▲8四歩も利くため、形勢が入れ替わっています。中継室では「剛腕が炸裂しましたね」といった声が上がりました。実戦も▲7五桂と進んでいます。 (苦しい将棋をひっくり返した西山女流二冠)
磯谷女流初段にチャンス到来 ▲西山-△磯谷戦は1図から▲5七角△6六歩▲8一歩成△6四飛(2図)と進んでいます。▲5七角に△6六歩が手筋の一手で、後手がペースを握ったようです。▲6六同角は△7五桂▲3四角に△6四飛が角取りになります。川上七段は「▲8五銀に△7五玉と逃げれば磯谷さんが大きなチャンスを迎えていると思います」と解説しました。西山女流二冠はピンチの局面を迎えているようです。 (入玉含みの力強い指し回しを見せる磯谷女流初段)
入玉含みの展開に ▲西山-△磯谷戦は1図から△8四玉▲7六桂△8五玉▲6四桂△1七歩成▲同桂△1六桂(2図)と進みました。磯谷女流初段は玉を上がって入玉含みの指し回しを見せます。銀は取らせましたが、玉の広さを主張してタイトルホルダーにプレッシャーを掛けました。 (緩急自在の指し回しでタイトルホルダーに迫る磯谷女流初段)