2025年7月24日 (木)

Joryu_ouza20250724010188図は加藤女流四段が5二に角を打ち、▲3二馬以下の詰めろを解きながら銀取りも消したところ。いかにもピッタリの一手で、受けの決め手になっているかもしれません。攻め駒に乏しい中澤女流二段は何か駒の入手がほしいですが、▲3二馬△4四玉に▲2一馬は△4六歩でしのがれそうです。

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図の▲4四歩が厳しく、はっきり先手よしとなった本局ですが、以下△3四金▲3三成桂△同金▲4三歩成△同玉▲4一角成に△1八香成(下図)と進んだ本譜は飛車を逃げると攻めが細くなり、福崎九段は後手持ちの見解を示しました。手順中の▲4三歩成が手筋ながら軽すぎたきらいがあったと見ており、▲3六銀のような手で攻めに厚みを加えたほうが後手は対応が難しかったのではないかとのことです。

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Img_2254(苦戦だった加藤女流四段は実戦的に指した順が功を奏しつつある)

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図は中澤女流二段が▲1五香と走って1歩を入手したところ。本譜は以下△1五同香▲1四角△4二玉▲3四歩△同金▲3五歩△同金に▲4四桂(下図)と香に続いて桂を捨てて攻めをつなげにいきました。△4四同銀には▲2四飛があり、放置も▲3二角成から▲5二桂成があります。中澤女流二段の猛攻に加藤女流四段は方針を固めて対応する必要がありそうで、関西将棋会館で対局立会人を務める福崎文吾九段は、下図から△4四同銀▲2四飛△5三玉▲2一飛成に△8一香(参考図)の順を示しました。

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Img_2224(芙蓉の間から見える庭園)