2025年8月18日 (月)

20250818d▲加藤桃-△西山戦は▲4五歩以下、△4五同歩▲2二角成△同飛▲7七角△4四角▲同角△同銀▲3一角(1図)と進みました。飛車取りと▲6四角成を見て先手が調子よさそうに思えますが、本日の対局立会人を務める堀口弘治八段は「△3三角と打てば後手に不満はなし」と話しています。▲2二角成は△同角で、後手は飛車を取られても低い陣形のため、打ち込まれるスキがないからです。▲3一角に対して西山女流二冠は△4二飛(2図)と回って受けました。▲4二同角成△同金▲2四歩△同歩▲2二飛は△3二角と受けておけば、▲2四飛成に△4六角が竜と香の両取りになります。西山女流二冠が堂々と応戦してペースをつかんだようです。

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Dsc_1806(堂々と応戦してペースをつかんだ西山女流二冠)

20250818a▲加藤桃-△西山戦は1図に進みました。西山女流二冠の三間飛車に、先手の加藤桃女流四段は腰掛け銀を選択しました。駒組みが進むと思われましたが、加藤桃女流四段が▲4五歩(2図)と打って出たのです。低い陣形を生かした仕掛けのようで、後手の対応に注目が集まります。

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Dsc_1782 (チャンス到来とばかりに先攻した加藤桃女流四段)

振り駒の結果、と金が5枚出て、加藤桃女流四段の先手番に決まりました。定刻の10時に対局が始まりました。

Dsc_1741(先手番の加藤桃子女流四段)

Dsc_1681_2(後手番になった西山朋佳女流二冠)

Dsc_1749(駒を並べる両対局者)

Dsc_1792(振り駒は、と金が5枚出て、加藤桃女流四段の先手番になった)

Dsc_1832(10時、両者が一礼して対局が始まった)

Dsc_1837_2(加藤女流四段の初手は▲2六歩)

Dsc_1851(後手番の西山女流二冠)

Dsc_1873(対局開始直後の対局室)

本日はリコー杯第15期女流王座戦本戦準決勝の西山朋佳女流二冠-加藤桃子女流四段戦をお送りいたします。対局は8月18日(月)10時から東京・将棋会館「飛燕」で行われます。持ち時間はチェスクロック使用の各3時間です。切れたら1手60秒未満での着手となります。先後は振り駒で決定します。勝者は挑戦者決定戦に進出します。
本局の棋譜コメントとブログ更新は琵琶が担当いたします。よろしくお願いいたします。