2023年10月25日 (水)

20231025_131

里見香奈女流王座に加藤桃子女流四段が挑戦するリコー杯第13期女流王座戦五番勝負第1局は、17時56分に131手で里見女流王座の勝ちとなりました。消費時間は▲里見2時間57分、△加藤2時間59分。第2局は11月10日に仙台市「懐石料理 東洋館」で指されます。

20231025121加藤女流四段が嫌みをつけているものの、里見女流王座が冷静に対処しています。図は▲5三角と打った場面です。△4八竜(▲同金に△4一金▲同と△6八飛から迫る狙い)には、▲3一角成△同玉▲3二歩から詰むため、後手は△2一金と逃げるしかありません。これで先手は銀の質駒を解消できました。また5三の角は先手玉が5六から上部に逃げ出したときに、6四にカナ駒を打たれる筋を先受けした意味もあります。

Dsc_9035(伊藤若冲の羅漢石。約20体あり、表情は様々だ。対局者も一局のうちに様々な感情を味わう)

2023102596△6八銀は挟撃態勢を築こうとする加藤女流四段の勝負手。以下▲5八飛△2九竜▲3九歩△6九銀成と進んで、一見は成功ですが……

20231025100▲5二歩成△2八成香▲9八飛が受けの好手順です。

20231025103▲9八飛は△3九竜に▲5八玉△5九竜▲6七玉の逃げ道を用意しています。5筋の成り捨ては△5五香に▲5六歩の受けを作っており、先手がしのいだようです。加藤女流四段は△3二金と逃げましたが、▲3三歩のカウンターが厳しく先手優勢がはっきりしました。

Dsc_8983(里見女流王座は本領の受けを発揮した)

Dsc_8964(加藤女流四段。現在は形勢も時間も苦しい)