加藤 相手の手に乗って指すような将棋だったと思います。
――形勢について。
加藤 形勢判断がよくわからないというか、余せるような気もしましたし、私の計算が狂っている可能性もあるしで、あまり形勢判断をしないようにしていました。ただ、私の指す手は限られていて、わかりやすかったように思います。
――どこで勝ちを意識したか。
加藤 △4七竜(80手目)と切ったところで寄せが見えたので、そこですね。
――1勝を返した心境と次局に向けての抱負。
加藤 ストレートで終わらなくてよかったという安堵感と、もう一局指せる喜びがあります。次局も伸び伸びと指せたらいいなと思います。
――本局を振り返って。
里見 斬り合いになったんですけど、じっとしていても自信がなくていったところはありました。でも守りの桂で攻め合っているので……。
――次局に向けての抱負。
里見 集中して頑張りたいと思います。




先手玉は△2八銀以下の詰めろ。▲2八銀や▲3八銀は△3七銀で押し切られます。後手玉は穴熊で頓死筋もありません。後手勝勢になりました。里見女流王座は残り23分。
ここ数手は先手が盛り返しそうな雰囲気もありましたが、図の△8四角が好手。53手目▲8三歩をとがめる形になりました。図で▲2八玉には△4七竜があり、以下▲同銀は△3七金▲同玉△2五桂から詰みがあります。加藤女流四段はこの筋を見越して、少し前に△3一歩から△3三桂の受けを選んだようです。控室の検討を上回る読みでした。▲7五桂には△3二金が冷静な手です。