2011年12月12日 (月)

14時35分現在、加藤奨励会1級が考え続けている。東京の天気は雲のない快晴。控室には暖かい日差しが入り、少し暑さを覚えるほどだ。上着を脱いでいる関係者も多い。しばらくして鈴木大介八段が訪れ、検討に加わった。

275

277

278
(鈴木八段)

273

265

(文)

14時過ぎ、控室に姿を現したのは佐藤天彦六段。モニタを見ながら検討していると、ガラリとふすまが開いた。糸谷哲郎五段だ。現在、広瀬七段と対局中である。

佐藤「どちらがいいと思いますか」
糸谷「いやいやそこは天彦先生に」
佐藤「難しいですねえ」
(糸谷五段退室。関係者が「どちらがいいんですか」と聞く。「私にはわかりません。いい勝負です」と佐藤六段。と、再び糸谷五段登場)
佐藤「どちらがいいんですか」
(ここで関係者、「佐藤先生にはもう答えてもらったんです」と一言)
糸谷「そうですねえ、こっち(先手)持ちですかね。……で、天彦さんはどうなんですか」
佐藤「ええ、大変だと思います」
糸谷「答えてないじゃないですか。厳しいなあもう」
(糸谷五段退室。と、すぐに再び顔を出す)
佐藤「もうここにいればいいじゃん」
糸谷「いや、広瀬さんが長考中なんですよ」

276
(糸谷五段=左と佐藤天六段=右)

(文)

20111212_5714時過ぎ、局面に大きな動きがあった。図は先手が7四の銀を取ったところだ。なんと先手の銀得である。後手の返し技は△8三角だが、先手も角を打ち返して受け止めることができ、駒得はしばらく実利として残りそうだ。実戦は図から△8三角▲4七角△7四角▲同角と進行。飛車を持った後手がどれだけ盛り返せるかが焦点になるだろう。意外な進行に、控室の面々は言葉を失った。


017

(文)

13時30分から、2階研修室では駒桜イベントの指導対局が行われている。中川八段、豊川七段、安食女流初段が多面指し。せわしげに盤から盤へと移動していた。

254
(中川八段)

261
(豊川七段)

258
(安食女流初段)

(文)