2012年10月19日 (金)

将棋会館2階ではすでにイベントが始まっている。野月七段は大盤を使って解説中。「△8五飛も指す棋士はいるんですけど、相当に少ないですね。これを見た本田さんはぐっと盤に身を乗り出して、腕組みをしまして……」と、対局者の様子をまじえて話をしていた。同じ部屋では谷川九段がサイン中。東京のイベントに谷川九段が来るのはとてもめずらしいこと。脇に飾られた直筆扇子は、野月七段が「ほしい」と言っていた品だ。
2階奥の部屋では指導対局も行われている。遠山五段、早水女流二段、藤田女流初段の三人で指導中だ。
070
072
083
084
074
(遠山五段)
076
(藤田女流初段)
080
(早水女流二段)

_15▲7六歩△3四歩▲2六歩の出だしで始まった本局。加藤女流王座が横歩取り模様に誘導したが、本田女流三段は▲2六飛(図)と引いて横歩を取らない選択をした。これで戦型は相掛かりに確定。ただし、この「横歩取らず」の相掛かりは最近の後手勝率が著しく高いことが特徴だ。7月に行われた本戦▲鈴木環那女流二段-△里見香奈女流四冠戦でも、後手の里見女流四冠が勝利している。相掛かりに自信のあるスペシャリストの選択といえるだろう。本局で本田女流三段がどのような対策を見せるのか、要注目だ。

両対局者が対局室に揃うと、加藤女流王座が駒箱に手をかける。駒を並べ終えると、記録係の野田澤女流1級が振り駒を行った。結果はと金が3枚、歩が1枚(立った1枚は無効)。本田女流三段の先手に決まった。
008
017
021
023
025
037
045
046