2014年7月 7日 (月)

87

図は16時25分頃の局面。
後手の猛攻に対して、渡辺女流初段は自陣の受けを放置して攻め合いに。攻守を逆転することに成功し、現在は先手が攻める展開です。形勢は難解で、まだまだ難しい終盤戦が続きそうです。

74

時刻は16時を回りました。
先手が▲9四歩△同歩▲9三歩と端攻めに出たところで、室谷女流初段は端を放置して攻め合いに出ました。図の△4五桂で後手の攻め駒がさばけてきており、先手はひとつ間違えると一気に潰されてしまう怖い局面です。先手ピンチと言ってもいいでしょう。しかし、ここをうまくしのげば、▲9四香や▲2五角~▲6一角成の筋で後手玉に一気に迫るチャンスも出てきます。

16時過ぎ、図から渡辺女流初段は▲2五角と勝負に出ています。
残り時間は▲渡辺25分、△室谷59分。

Img_3565室谷女流初段が一瞬のチャンスをとらえて反撃に転じている。

63

室谷女流初段は、△3六歩▲同飛と一歩を使って飛車の位置を変えて、△2七角▲2六飛△3八角成と馬を作りました。次に△4七歩~△4八歩成が厳しい狙いです。対して渡辺女流初段は▲5六角とぶつけました。△4七歩~△4八歩成には▲3八角と馬を取る受けを用意しています。また、△3九馬に対しては▲2四歩△同歩▲同飛から▲5四飛と立ち回った際に5六角が2九桂にヒモをつけているため、△2九馬と桂を取る手を防いでいます。▲5六角に△同馬なら、相手の馬を消して十分と見ているのでしょう。
互いに一手一手が難しくなっています。まさに勝負どころです。

本局には「富月作・水無瀬書」の駒が使用されています。

Img_3547_2

Img_3545_2

富月師は、静岡県富士宮の駒師。タイトル戦などでも多くの駒が使用されています。近年では、昨年度の順位戦A級最終局、静岡市での一斉対局で錦旗書の駒が使用されていました。