2025年10月22日 (水)
終局直後
終盤はギリギリの攻防が続きました。先手が1手誤れば、まぎれたかもしれません。本譜は福間女流王座の寄せが正確でした。
――本局を振り返って。
福間 端から動いていったんですけど、一手一手が難しかったかなと思います。
――仕掛けから終盤にかけての形勢判断は。
福間 こちらも嫌みがある形なので、どう迫っていけばいいのか、ちょっと分からなかったです。ギリギリだったのかなと思います。
――先勝で五番勝負のスタートを切った。
福間 第2局まで少し間が空くので、体調管理に気をつけて過ごしたいと思います。
――本局を振り返って。
西山 △4五歩(40手目)と軽く動いたのですが、どこまでいっても始末が難しかったので、もう少し丁寧な指し回しを選ぶべきだったかと思いました。
――終盤は粘りの指し回しになったか。
西山 形勢判断に狂いがあったかと思います。上部に脱出できるイメージだったのですが、実際に指してみると配置があまりよくなくて、攻めきられる形になってしまったのかなと思います。
――第2局に向けて。
西山 次局は久しぶりの郡山ということで楽しみに思っています。内容を上げていけるように引き続き頑張っていきたいと思います。
福間女流王座が先勝

第1局は福間女流王座が制しました。終局時刻は17時13分。消費時間は、▲福間2時間51分、△西山2時間41分。第2局は11月12日(水)に福島県郡山市「郡山ビューホテルアネックス」で行われます。









図の△6一金打に「すごい頑張りです」と屋敷九段。後手玉から少し離れた場所に金銀5枚が密集しました。7三の銀も94手目に打ちつけたもの。西山女流二冠は82手目△8六銀以降、徹底的に粘ると決めたようです。覚悟を感じる受けが続いています。