2015年9月11日 (金)
侃々諤々の大論議
図は15時30分頃の局面。消費時間は▲甲斐1時間57分、△伊藤1時間51分。
検討陣は「この段階で後手の狙いが入玉のみというは珍しい展開で、あまり指したことがないから感覚が難しい」と言ってます。
控室は、仕事の途中に立ち寄った棋士もいて賑わっている。現局面については、様々な意見が出されて侃々諤々の議論がなされている。
鈴木八段「私はもう入玉を止められる気がしない。先手を持ったら自信がないんですけど」
森下九段「普通は先手がいいと思いたいんですけど、確かにここまで来てしまうとちょっと自信が……」
藤井九段「いやもう、後手陣の駒を全部取って、先手も入玉して相入玉で勝つんだよ。……さすがに、それは苦しいか」
佐藤(康)九段「あ、これ後手がいいんですか。そうですか、なるほど……」
先崎九段「▲1四歩(77手目)取り込んだのが甘かったんじゃないかなあ」
藤井九段「仕掛けるときに▲5五歩と▲1五歩も突き捨てておきくべきだったでしょう」
結論は簡単にはでないようですが、好調に攻めていた先手の行く先に暗雲が垂れ込めてきたのは間違いないようです。
先手の攻め、後手の入玉狙い
図は14時45分頃の局面。後手の押さえ込みに対して、甲斐倉敷藤花は桂を取らせている間に角をさばいて攻めのきっかけをつかみました。自玉は手つかずのまま、一方的に攻められる好調な展開に持ち込んでいます。
しかし、いま指された△3三玉は、狙いを入玉一本に絞った油断のならない勝負手です。検討陣からも「△3三玉はなかなかの手。意外に難しい」の声があがっています。
「先手は▲1五歩をもう少し早いタイミングで突き捨てたかった気がします。本譜はタイミングが遅れたことで手を抜かれてしまいました。この影響で、現局面は後手の入玉を止めるのが意外に大変になっている感じがします」(鈴木大介八段)




