2024年7月25日 (木)

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15時過ぎ、後手の反撃が奏功、△3五桂▲5八銀右△4六桂と桂が急所に打たれて迎えた図の局面は、後手の攻めが速い状況です。▲3二と△5三角の交換は入るとしても、先手は攻め合いに持ち込んでも勝機はありません。受けに回って玉を7九辺りまで逃げ出して安全にするしかなさそうです。後手は付け入る隙を与えずに寄せまで持ち込みたいところでしょう。

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(磯谷女流初段が強気の反撃でペースをつかんだ)

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(伊藤女流四段は持ち前の粘り強さで逆転を目指す)

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図の▲4四歩は約40分の考慮。対局開始直後とは打って変わって、午後はゆっくりと進んでいます。△同銀に、▲2二歩成がもっともはげしい順でしたがこの順は見送り、▲同銀△同金▲3五銀で下図に進みます。
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先手の狙いは金を持っての▲3二金。後手がどう対応するかですが、△3五同金▲同角△5三角がもっとも有力と、本日、東京・将棋会館で対局立会人を務める川上猛七段は予想しています。

どちらも薄い玉形で、流れ弾に当たらないよう気をつけながらの難しい戦いとなりそうです。