2015年7月 9日 (木)

おはようございます。
第5期リコー杯女流王座戦(主催・株式会社リコー、特別協力・日本経済新聞社)本戦1回戦、中井広恵女流六段(フリー棋士)-中澤沙耶女流1級戦は7月9日(木)10時、東京・将棋会館「香雲」にて行われます。持ち時間は各3時間。先後は振り駒にて決定される。
本日はよろしくお願い致します。

Dsc_0002 (本局の対局室は香雲。9時20分頃、中澤女流1級はすでに対局室入りしていた)

2015年7月 6日 (月)

A163 (伊藤女流初段は自玉の上部を厚くすることを意識したという)

A164 (上田女流三段は穴熊の堅さを生かす形にできなかった)

A152 (95手目の局面で△1九銀なら難しかった。玉は下段に落とせである)

感想戦は17時50分に終了。その後、伊藤女流初段のインタビューがありました。

A186 (インタビューに答える伊藤女流初段)

―― 本局を振り返っていかがでしたか。

伊藤 形の予想がつかず、序盤は慎重に時間をつかいました。実戦は穴熊にされたので、切り合いは避け、厚みを築くように心がけて指しました。ただ、結果的にはうまくいっていなかったかもしれません。

―― ポイントはどのあたりでしたか。

伊藤 1筋を攻められたあたりです。感想戦では96手目△1七桂成に代えて△1九銀を検討しました。本譜は△1七桂成▲同玉に上に逃げられたのですが、△1九銀と打たれるとそれができません。検討した限りでは△1九銀で先手が少し悪そうでした。

―― 次戦に向けての抱負をお願いします。

伊藤 久しぶりに勝つことができました(それまで女流棋戦で3連敗中だった)。自分の力が出せるように頑張りたいと思います。

Joryu_ouza201507060201_91_2上図は飛車と竜が使えず先手が相当に苦しい局面でした。下図は4九馬にヒモをつけていた香を取り払った局面。ここまで進むと後手としても容易ならざる局面のようです。

Joryu_ouza201507060201_107_2

Watanabe4 (渡辺女流初段は苦しい局面から差を詰めている)

Kagawa4 (香川女流王将は悪い流れを断ち切れるか)

Itoue103 先手は後手の攻め駒を取り切り、▲2三桂成(図)で上部を厚くしました。ここで後手に厳しい寄せがないと、先手が優勢になりそうです。入玉してしまえば後手の穴熊攻略は難しくありません。


A065 (朝の上田女流三段。図で好手がないと苦しくなる)