12時10分、この局面で昼食休憩に入りました。△4五桂までの消費時間は、▲塚田1時間11分、△渡辺52分。対局は13時から再開されます。
戦型は角交換振り飛車
対局開始
6月29日は渡辺女流初段-塚田女流2級戦
第5期リコー杯女流王座戦は二次予選が進行中。
2015年6月29日(月)は、渡辺弥生女流初段-塚田恵梨花女流2級戦をお送りします。本局の勝者は本戦に進出です。
対局は東京・将棋会館にて10時開始。持ち時間は各3時間(チェスクロック使用)、使い切ると1分将棋となります。
本局の中継は紋蛇がお送りいたします。よろしくお願いいたします。
感想戦と談話
藤田女流初段は歯を食いしばって感想戦。本局に懸ける強い思いがあったのだろう。
【長沢女流四段の感想戦終了後の談話】
――対局を振り返って、まず序盤はいかがでしたか。
「最初に端を突かれて(4手目)▲6六歩と止めるのでは流れがおかしいかなと思いました。飛車先交換(17手目)のタイミングもどうだったかなと。早すぎた感じがします。こちらは駒がバラバラで全体に立ち遅れている感じで、早い段階で動かれたら苦しくなりそうだなと思っていました」
――作戦失敗の序盤戦から立ち直ったのはどのあたりですか。
「△6四歩(42手目)▲同歩に△3五銀と仕掛けて来られたのですが、それがちょっと危険だったのかもしれません。そこからはこちらも戦える形になりました。△3五銀のところ△5五銀とされていたら、こちらは模様が取りづらく自信がありませんでした」
――形勢が良くなったと思ったのはどこでしょうか。
「中盤はずっと難しいと思っていて、桂得して竜を作って(77手目)ようやく自信が出てきました」
――終盤は差が縮まったと思われた局面もありましたが、終わってみると鮮やかに決まっていました。
「もう少しいい手順があったのかもしれませんが、こちらも△2七歩が入っているのであまり乱暴もできなかったです。特に飛車を渡すとすぐに詰めろがかかってしまうので、飛車だけは渡さないように寄せを組み立てました」
――リコー杯は初の本戦出場ですね。
「はい。本当にうれしいです。今日は自分にとって大きな一番なので、朝から気合いを入れて臨みました」
――本戦への意気込みをお願いします。
「皆さんとても強い方ばかりですから、目の前の一局を大事にして全力を尽くしたいと思います」
本局の中継はこれで終了いたします。
ご観戦誠にありがとうございました。
長沢女流四段が勝って本戦へ
技の掛け合い、たたき合い
図は14時過ぎの局面。昼食休憩明けに後手が動きを見せ、技を掛けにいけば、先手も一歩も引かずに激しいたたき合いに進んでいます。△2六飛は6六の銀取りと角交換から△2八角を狙いにしており、全ての狙いを防ぐことは難しくなっています。ここは正確な対応が求められるところ。息詰まる局面を迎えています。
長沢女流四段も堂々と最強の対応で迎え撃っている。
※この記事の写真はPENTAX K-30で撮影しました。
対局再開
藤田女流初段は10分以上前に、長沢女流四段は6分前に戻ってきた。
再開から△6四歩▲同歩△2六歩▲同歩と進んで藤田女流初段の手が止まっています。ここからの組み立てが注目です。
※この記事の写真はPENTAX K-30で撮影しました。
昼食休憩
12時10分、図の局面で藤田女流初段が28分使って昼食休憩に入りました。消費時間は▲長沢57分、△藤田1時間12分。対局は13時に再開します。
休憩中の盤面(手前が先手)。
※この記事の写真はPENTAX K-30で撮影しました。