▲西山－△甲斐戦は▲２三角成△４四飛▲４一馬△３四飛▲２三馬△４四飛と千日手模様に進みました。もしかして…と思われたところで西山２級が▲１六歩と打開。▲１五歩～▲１六飛と転じて馬を取りに行く狙いのようです。

（銀杏）

（▲西山－△甲斐戦の対局前）

図の▲７五角は飛車の横利きを消す狙い。わずかながら公式戦での実戦例もある手です。

上図から△４二銀▲４八銀△３五歩▲４六歩△９五飛（右図）と進行。狙いは△９四飛～△２四飛（△３四飛）と飛車を転換することですが、先手には防ぐ手段がありません。後手が飛車に手数をかけている間に、先手が好形を築けるのか。序盤から目が離せない展開になりました。

（翔）

（秋山純希１級による振り駒）

（古田龍生３級による振り駒）

（定刻10時に対局が開始された）
（銀杏）

東京の▲西山－△甲斐戦と▲山口－△島井戦はともに相振り飛車に進みました。出だしは図の３手目▲７五歩。石田流を目指す近年流行型です。
▲西山－△甲斐戦は相三間飛車に進みました。最近、女流棋士の対局で多い展開です。少しの形の違いをどう生かしていくか。西山２級は図で▲３八銀と美濃囲いを目指しました。△８八角成▲同銀△２八角が見えますが、大丈夫なのでしょうか。
▲山口－△島井戦は山口女流初段の三間飛車に島井女流二段は向かい飛車で対抗。飛車と銀の位置が違うため、攻めのポジショニングも変わってきます。後手は角道を通したまま指し進められるのが長所です。
（銀杏）

（里見香奈女流四冠）

（鈴木環那女流二段）

（記録係の都成竜馬三段が振り駒を行う）

（翔）

甲斐智美女流四段－西山朋佳奨励会２級戦

（甲斐智美女流四段。1998年９月から2003年８月まで奨励会に在籍していた。２級で退会）

（西山朋佳奨励会２級。大阪から上京しての対局）

島井咲緒里女流二段－山口恵梨子女流初段戦

（島井咲緒里女流二段。扇子であおぐ）

（山口恵梨子女流初段）
（銀杏）

（駒を並べる対局者）

（鈴木環那女流二段の初手は▲７六歩）

（△３四歩▲２六歩のあと、里見香奈女流四冠が考える。このあと４手目△８四歩と指した）

（鈴木女流二段は横歩を取らず、相掛かりになった）

（翔）

（９時30分、記録係が対局準備をする）

（ネコも興味津々）

（銀杏）

おはようございます。本日は関西将棋会館から第２期リコー杯女流王座戦本戦・里見香奈女流四冠－鈴木環那女流二段戦をお送りいたします。

（翔）

おはようございます。本日は東西の将棋会館で第２期リコー杯女流王座戦本戦が３局指されます。
対局カードは以下の通りです。

【東京】
甲斐智美女流四段－西山朋佳奨励会２級戦
島井咲緒里女流二段－山口恵梨子女流初段戦

【大阪】
里見香奈女流四冠－鈴木環那女流二段戦

東京は牛蒡記者、八雲記者、銀杏が大阪は翔記者、潤記者が担当します。
本日もよろしくお願いします。