2012年7月18日 (水)

Joryu_ouza20120718020142▲伊藤奨励会1級-△本田女流二段戦は相居飛車の戦い。両者とも角を手持ちにしており、先手は6五の後手は3五の位を取っている。互いに予想の範疇だったのか指し手は早い。

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▲岩根女流二段-△上田女王戦は相振り飛車の戦いに。こちらはゆっくりとした進行だ。

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ともに振り飛車党、上田の居飛車で対抗形か相振り飛車か。

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記録係の石井健太郎三段(19歳・所司和晴七段門下)が上田女王の振り歩先で振り駒を行い、5枚すべてと金が出て岩根女流二段の先手に決まった。

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初手▲7六歩を着手する岩根女流二段。

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2手目△3四歩と応じる上田女王。

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おはようございます。上田初美女王-岩根忍女流二段戦、本田小百合女流二段-伊藤沙恵奨励会1級戦が、7月18日(水)10時より東京・将棋会館にて行われます。上田女王-岩根女流二段戦は「飛燕」で、本田女流二段-伊藤奨励会1級戦は「香雲」にて対局。持ち時間は3時間。

▲岩根女流二段-△上田女王

▲伊藤奨励会1級-△本田女流二段

インターネット中継、棋譜担当は上田初美女王-岩根忍女流二段戦が牛蒡記者が、本田小百合女流二段-伊藤沙恵奨励会1級戦を銀杏記者が、ブログを吟が担当致します。よろしくお願い致します。

2012年7月12日 (木)

本日も観戦ありがとうございました。これにて東京からは失礼します。
18日に上田初美女王-岩根忍女流二段戦と本田小百合女流二段-伊藤沙恵奨励会1級戦が行われます。
来週も女流王座戦をお楽しみください。
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(▲山口-△島井戦の棋譜)
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(▲甲斐-△西山戦の棋譜)

742図で▲6四歩としましたが、先手は形勢を大きく損ねました。

感想戦で示された手順は▲4二同角成△同金▲3一銀△2六飛▲4二銀成△2八歩成▲4八玉△2九と▲5九玉△3七桂成▲7四歩(参考2図)。


S2山口「(参考2図は)本譜よりも良かったと思います」
島井「後手が負けそうな気がしますね」
(牛蒡)

52_2 1図で本譜は▲7四歩と仕掛けましたが、後手の厳しい反撃を受けました。

感想戦では1図から(1)▲7九角△4四歩▲5六歩△6四銀▲6六銀が示されました。この展開は無難です。

また1図で(2)▲3七桂では先手の勝ち筋も示されました。▲3七桂以下は、△4四歩▲7四歩△同歩▲同飛△4五歩▲5四飛△4六銀▲同金△同角▲7三歩△同角▲6五桂△6四角▲7三歩△同桂▲6四角△同歩▲5三桂成△同銀▲同飛成△2四桂(詰めろ)▲4七銀△4六歩▲6三銀(参考1図)。


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参考1図は後手玉に▲4三角△7一玉▲6二銀打△同金▲同銀不成△8一玉▲5四角成△9二玉▲8二金△同玉▲7三竜△9二玉▲7二竜△8二金▲同竜△同玉▲7四桂△9二玉▲8二金までの詰めろが掛かっています。


(牛蒡)

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(西山2級)
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(甲斐女流四段)
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(17時10分に感想戦終了)

感想戦後に西山2級にインタビューしました(聞き手 八雲記者)
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――本局を振り返っていかがでしたか
「攻めの理想形に組むことができて、得意な展開になったのが良かったと思います」

――攻めが得意なのですね
「はい。攻める棋風で、受けは苦手です」

――優勢を意識されたのは
「(52手目の)△2五桂と打って金桂交換の駒得になるので良くなったと思いました」

――千日手局についてお聞きします。序盤の▲3八銀は作戦ですか?
「甲斐先生は序盤が強いので工夫したのですが、誤算があって難しくなってしまいました。相手が時間を使っていたので千日手を決断しました」

――2回戦に向けて抱負をお願いします
「序盤をもっと勉強して、次も頑張ります」
(銀杏)

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(島井女流二段)
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(山口女流初段)
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(感想戦は17時7分に終了した)
感想戦後に島井女流二段に簡単なインタビューをしました。
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――本局を振り返っていかがでしたか。
「△2二飛と△7二金の形は初めて指しました。序盤はイメージ通りに進みました。▲7四歩(53手目)はあまり読んでいませんでした。薄いので怖かったですが踏み込みました。△2七歩(62手目)をたたけてペースかなと思いましたが、決め方が分からなかったです。△1九と(82手目)と香を取る前に、▲7四歩△8四銀▲6四銀と攻め合われていたら大変だと思っていました」

――2回戦は中村真梨花女流二段です。
「山口さんとは前期も対戦していましたし、最近の対戦は勝ててなくてうれしいです。中村さんとは久しぶりですが、今日の将棋のように駒を引かないように指したいですね」
(銀杏)