2025年8月 1日 (金)

Img_2511(攻めをつなげて快勝した加藤桃子女流四段。準決勝の相手は西山朋佳女流二冠だ)

Img_2516(松下舞琳女流初段の進撃はここでストップ)

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以上で本局の中継を終了いたします。ご観戦いただきましてありがとうございました。次回は8月5日(火)に準々決勝の伊藤沙恵女流四段-中七海女流三段戦が東京・将棋会館で指されます。次回もどうぞお楽しみに。

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▲松下-△加藤桃戦は13時20分、76手で加藤女流四段の勝ちとなりました。消費時間は▲松下1時間39分、△加藤1時間9分(チェスクロック使用)。勝った加藤女流四段は本戦準決勝に進出。挑戦者決定戦進出を懸けて、次戦で西山朋佳女流二冠と対戦します。

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図は加藤女流四段が取れる金を取らずに王手で銀を捨てたところ。厳しい銀捨てで▲6九同玉に△6六飛と王手で金を取ることで5六の銀を取る余裕を与えません。実戦は△6六飛以下、▲6八歩△4八銀不成▲2八飛△5八金▲7九玉△4八銀不成と進んで後手が金得となり、加藤女流四段がはっきり優勢となりました。

Img_2500(加藤女流四段は厳しい踏み込みを見せて優勢に立った)

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12時40分に対局再開。加藤女流四段はすぐに△6四歩を着手しました。▲6四同歩には△同飛から△4四飛の狙いがあり、△4四飛以外にも△7五歩▲同銀△4七銀成▲同玉に△6九飛成のような強襲もあります。

Img_2494(対局再開直前の対局室)

Img_2505(加藤女流四段は再開のアナウンスと同時に△6四歩を着手した)

Img_2507(着手を見た松下女流初段は険しい表情で盤面を見つめる)

Joryu_ouza20250801010143 図の局面で加藤女流四段が12分考えて昼食休憩に入りました。ここまでの消費時間は▲松下1時間4分、△加藤54分(チェスクロック使用)。昼食時の注文は松下女流初段が一期一麺の「とり天親子丼」。加藤女流四段の注文はありませんでした。対局は12時40分に再開されます。

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図は加藤女流四段が5四にいた銀を4五に出たところ。次に△3六銀が狙いですが、▲2六飛だと△1五角があります。本譜は▲3八飛でしたが、△7五歩(下図)が継続の攻めで、▲同銀は△5六銀。▲7五同歩も△7六歩▲同金に△5六銀があります。放置も同様の筋があり、隙ありと見た加藤女流四段の動きが機敏だったかもしれません。松下女流初段はここで被害を最小限にとどめて立て直したいところです。

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Img_2441(松下女流初段は被害を最小限にとどめて立て直したい)

Joryu_ouza20250801010128図は▲5九角に加藤女流四段が△6五歩と仕掛けていったところ。本譜は▲4八角でしたが、代えて▲6五同歩△同銀▲6六歩は、△同銀の突進を気にしたでしょうか。以下▲同銀△同角▲同金△同飛のときに先手は歩切れで、▲6七銀と打つしかのでは不満だったかもしれません。実戦は▲4八角以下△6六歩▲同銀△7四歩(下図)と進んでいます。

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Img_2437_2(加藤女流四段は後手番ながら積極的に動いていった)

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松下女流初段の先手で始まった本局は、▲7六歩△8四歩▲2六歩△8五歩▲2五歩△3二金▲7七角△3四歩▲6六歩の出だしから、後手の加藤女流四段が腰掛け銀から右四間飛車の作戦を採用。松下女流初段は8八に銀を上がり、矢倉模様での対抗を見せています。

Img_2443(松下女流初段は得意とする7七角型から矢倉を目指す駒組みを見せた)