118手で磯谷女流初段の勝ちとなりました。終局時刻は16時45分。消費時間は▲北村3時間0分、△磯谷3時間0分(チェスクロック使用)。勝った磯谷女流初段は2期連続、自身2度目となる本戦進出を決めました。
2025年6月11日 (水)
打ち歩詰め
終盤戦
遁走
戦いに入る
対局再開
昼食休憩中の対局室
磯谷女流初段の手番で昼食休憩
12時、昼食休憩に入りました。ここまでの消費時間は▲北村50分、△磯谷1時間9分。昼食の注文は磯谷女流初段がバターチキンカレーご飯少なめ(8ppycoffee)、北村女流二段はありませんでした。
図の△3一玉が▲3二歩の打ち歩詰めを誘ったギリギリの受け。なかなか実戦で現れることはありません。
互いの駒が相手玉に迫り、いよいよ終盤戦です。どちらが抜け出すでしょうか。
先手攻め、後手受けの構図から上図は△9四歩と突いた局面。何かの際の▲9五角を防いでいます。▲6三銀成△同玉▲6四銀△5四玉▲7三銀不成△4三玉と後手玉は上からの圧力から逃れました。先手も駒損を回復しています。

再開から間もない上図、村田智七段は△5二金を指摘していました。角の活用も見込む▲5六歩なら△8六飛があり、先手は攻める形をなかなかうまく作れません。本譜は△8六角だったため先手は▲8五歩△3一角▲5六歩とスムーズに動くことができました。
さらに進んで先手は後手玉の近くで戦いを起こせ、後手はと金を作って桂得を見込めます。双方に主張のある展開に進みました。













上図▲6五歩は△同歩なら▲6四歩があり、関西将棋会館の対局立会人、村田智弘七段はうるさい攻めとの見解です。本譜は△3一角▲6四歩△同角と進み、そこで▲6五桂(参考1図)を指摘しました。
△6五同桂でタダのように見えますが、▲5六銀で取り返しにいけます。以下、△7三桂▲6六歩△5五歩▲6五歩△3一角▲5五銀(参考2図)の進行は、飛車と銀が連係しやすいうえに角も使いやすく、先手の駒がさばけていました。
実戦は参考1図の▲6五桂に代えて▲6五歩△3一角▲5六飛の進行です。

初手から▲7六歩△8四歩▲7八飛と進み、上図のように北村女流二段の先手三間飛車に進みました。磯谷女流初段は独特の構えで対抗しています。▲7五歩△同歩▲同飛△7四歩▲7六飛△7二金▲5六銀△6二玉で右玉を採用しました。
