以上で本局の中継を終わります。
ご観戦いただきまして、ありがとうございました。

（香川女流四段は苦しい将棋をひっくり返した）

（敗れた加藤女流四段）

▲香川－△加藤桃戦は15時41分、93手で香川女流四段が勝ちました。消費時間は、▲香川２時間32分、△加藤２時間24分（持ち時間は各３時間）。挑戦者決定戦は西山朋佳女流三冠－香川愛生女流四段戦となります。

一時は後手勝勢の声もありましたが、香川女流四段も難しい局面を突きつけて、図の局面では先手逆転の声もありました。先手玉が詰まず、後手玉は詰めろです。しかし、加藤女流四段は△３三桂打で応戦。これが詰めろ逃れの詰めろになっています。ここにきて難解きわまる激戦になりました。

図は69手目の局面。65手目▲４四角が攻防手で、先手玉を詰ますのは大変になっていました。加藤女流四段は△６九竜を選択。以下▲３九銀に△４七銀不成が詰めろ逃れの詰めろ。以下▲２二金△同銀▲同角成△同玉▲３二飛△１三玉▲２二銀△２四玉▲３三銀不成△同桂▲同飛成△３五玉▲３六金に△同銀成と取れるので後手玉は詰みません。

（加藤女流四段が勝ちに近づいている）

（香川女流四段は苦しい情勢）

（加藤女流四段は午前のうちから勝ちにいっている）

（再開後に▲５三歩△５七歩成と進んだ）

図の局面で香川女流四段が13分使って昼食休憩に入りました。休憩時間は12時から40分間。ここまでの消費時間は、▲香川１時間14分、△加藤42分。香川女流四段の出前注文は「日替わりカレー＝カマンベールチーズ入り煮込みハンバーグカレー」（rico curry）、加藤女流四段は「ゴーヤチャンプルー（単品）」（鳩やぐら）。

（休憩中の銀沙）

（銀沙と同じ４階の反対側には、雲鶴、棋峰、高雄、特別対局室と部屋が続く）

（各部屋には、部屋名を記した木札がかけられている）

（３階は事務室、役員室、応接室、記者室などがある）

（２階は道場）

（１階は売店）

（地下は囲碁・将棋チャンネルのスタジオや倉庫がある）

（５階には香雲と歩月がある。ネット中継の中継室も５階にある）

（歩月はニコニコ生放送のスタジオとして使われていた時期もある）

図は11時30分の局面。28手目△７五歩の仕掛けから大決戦になりました。守りに金銀４枚の残る後手玉に対して、先手玉は金銀２枚の薄い形。図は６六の金取りでもあるため、手番も後手が握っています。形勢は後手よしと思われます。

本局は自動記録で採譜されます。振り駒は香川女流四段の振り歩先で、結果は歩が４枚。香川女流四段の先手と決まりました。10時２分に対局開始です。

（香川愛生女流四段）

（加藤桃子女流四段）

（銀沙の間）

リコー杯第14期女流王座戦（主催＝株式会社リコー、特別協力＝日本経済新聞社）の本戦準決勝、香川愛生女流四段－加藤桃子女流四段戦を中継します。
2024年８月29日（木）10時から東京・将棋会館（銀沙の間）で指されます。持ち時間はチェスクロック式で各３時間、切れたら一分将棋。先後は振り駒で決定します。

【棋譜中継ページ】
http://live.shogi.or.jp/joryu_ouza/kifu/14/joryu_ouza202408290101.html
【第14期本戦トーナメント表】
https://www.shogi.or.jp/match/jo_ouza/14/honsen.html

（香川女流四段は第７期以来の準決勝進出）

（敗れた和田あ女流二段）

（近くで行われている対局に配慮して、感想戦は小声で行われた）

（感想戦は17時７分に終了した）

以上で本局の中継を終了します。ご観戦いただきありがとうございました。